アニーママ奮闘記

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(パワフルだけど穏やかに
なった可愛いモナ♪)
第e章 バーニーズ4頭里親探し − [保護日記2]

捨てられたバーニーズ4頭は、シャンプー室で過ごしてもらう事になった。

翌2002年11月19日は、都合よくお店の定休日で、
私は保護活動に詳しい躾教室のS先生と一緒にお店に行く。

行けば、朝から一仕事を終え、疲労困憊のdogNiceDayのママである。
昨日に続き、朝からウ○チまみれのバーニーズ達だった為、
4頭のシャンプーを1人で終わらせていた・・。
散歩では、なかなか排泄せずに戻って来て、慌てて新聞紙の上でするという
4頭なのである。(この習慣は、後に里親さん達を悩ます事になる。)

S先生から、保護活動(一時預かり&里親探し)をしている人を紹介してもらう事
になったが、たくさんの条件があった。

@一時預かりは、1頭のみで、期限は3週間。
 その間に、里親が見つからなければ、保険所へ連れて行くと割り切る事。

A病院へ行って、各種検査(フィラリア検査まで)をする事。
 
B4頭共、避妊手術をする事。(A・Bの費用は、全て保護した者が負担する。)

C里親探しに関しては、一切を任せる事。
   ・動物虐待をする為に、里親になる人もいる!
   ・動物実験用に渡す為に、貰いに来る人がいる!
     (この事は、後にテレビのニュース番組で、保護犬を貰って、動物愛護団体
      の活動で、実験動物が不足している大学病院へ高額で売るという主婦の
      バイトがあると、特集していた。かなりの高額でした・・。) 
   ・里親になっても簡単に又、捨てる人もいる!

  そういう人達から犬達を守る為に、厳しい審査が必要との事だ。
  里親希望者がいれば、経済力も家の環境も調べて、審査をする。
  okであれば、里親や先住犬との相性を見る為に、1週間のテスト期間という事で
  犬を預ける。
  更にokであれば、里親になってもらうが、その後も隠れて見に行き、
  定期的にチェックをして、ダメなら犬を引きあげる。

こんな感じの説明であった。
不純な気持ちで里親になる人がいるなんてびっくりだけれど、
そこまでせんでも・・って思ったりもする。
特に@は信じられない・・。
3週間以内で必ず里親を探すというのだが、保護活動の人から保険所に・・という
言葉が出た事がとてもショックだ・・。

だが、4頭!という大変さに、1頭を託す事にした。
後の3頭の里親探しも、私達と並行して、お願いした。

早速、S先生の車に4頭を乗せて、保護活動に理解のある病院へ向かうのだが、
この車の中が恐ろしい事となった・・。
S先生が運転して、私が助手席に座り、後ろ座席は倒して、広く犬達の場所にした
のだが、4頭が前の席に来ようとして、私は、身体を張って阻止しなければいけなかったし、この車の中でも、誰かがウ○チをしてしまい、車の壁から身体からリードから、
全てがウ○チまみれになったのである・・(S先生、ごめんなさい)。

診察室で4頭を診てもらっている間に、私が待合室で、警察&3箇所の保険所へ
連絡をする。
どこも、のんびりした時間がかかる対応だったが、何処からも探しているという連絡は
入っていなくて、私達が預かるという事を伝えると、感謝された。

検査に関しては、実は、保護した私達3人の間でも意見の相違があった・・。
何年か前に、保険所で処分される寸前のバニの里親になったネット友が、
引き取った後に、フィラリアにかかっている事が分かり、その治療で大変だったという
話を聞いていた私は、Aの通り、フィラリア検査までするように主張していた。
でも2人は、そういう事は里親さんがするもので、また、きちんとそういう事も
してくれる人でないと、バニ達は託せない・・と、主張。
私の意見は通らなくて、というか、警察等への連絡を託された間に、ごくごく簡単な
検査だけをしたようだ・・。

結果は、4頭共、1歳すぎぐらいで、マミー以外の3頭は耳に菌を持っていた。
栄養不良ではあったが、健康そう・・という事だ。

病院の帰りに、耳も綺麗で1番身体がしっかりしているマミーを保護活動の方に
託すが、翌日からほぼ毎日、その方からママにTELが入る。

”マミーが下痢をした。” ”マミーが血便になった。” ”マミーが調子が悪い。”
”何かの病気だから、ちゃんと他の子達も検査をするように。”と。

ママが預かっている3頭は、快食快便で元気なのに、1番健康そうだったマミーが
そういう状態だと言う・・。

『どんな環境で預かってるんやろか?』
『他の犬達と合わんのやろか?』
『1頭だけ離したからやろか?』
『ちゃんと世話してくれてるんやろか?』

S先生がよくご存知の方でもあり、ボランティアで素晴らしい方だと聞いてはいるが、
預けた途端にマミーの調子が悪くなったと聞くと、心配でたまらない・・。
私達が約束の検査までしなかったので、他の3頭をちゃんと検査して欲しいという
事だったかもしれないと思ったりもするが・・。

『マミー、返してもらおか?』
『せやけど、里親が見つかるやろか?4頭もやで・・。』

毎日、そんな話だ・・。
でも、3頭は順調に里親さんが見つかり始めた。
さすがに犬好きさんが集まるドッグカフェだ。嬉しい♪

しかし、保護活動の方に報告をすると、
”調査もしないで勝手に決めるな!”と、怒られる・・。窓口になっているママは、
『私は人を見る目はある!この人!という人にしか渡せへん!!』
と、誰もが4頭の幸せを思っての事だが、日を追うにつれて、喧嘩越しになってきた・・。

3頭の里親さんは決まったが、マミーだけはなかなか決まらなかった・・。
人の噂では、何箇所かお試しに行ったようだが、ダメみたいだった・・。
マミーを私達に返して欲しいと頼んだが、拒否された・・。

この頃が最悪な関係になっていて、お互いに全く信用していない。私も
『審査をクリアーしたとこに行けるマミーだけが幸せになれる。』と言われてしまった・・。
お互いに感情的になっていて、売り言葉に買い言葉で、熱くなってた為に出た
言葉だと思うが、とても悲しい・・。

かなり時間がかかったが、マミーも里親さんが見つかった。
”あなた達には、居場所は教えません!
ゴールデンの妹になり、お金持ちのお宅の広い庭で走り回っているのでご心配なく。”
との事だ・・。

その頃、モナはdogNicedayの看板犬になり、あんは京都に、カールは奈良で
幸せに暮らし始めていた。

それから数ヶ月後、1番気がかりのマミーは、ネットバニ友が偶然に出会えた!
噂で、どの地域に住んでいるのか分かったので、その地域のネットバニ友に頼んでいたのだが、ある日、自分家で保護していたmix犬が脱走してしまい、捜索中に、年配の
女の人がゴールデンとバニ連れで散歩している所に出くわしたのだ。
もしや!と思って、話を聞いてくれたら、まさにマミー♪
話をしている間中、優しそうな里親さんの足にひっついて、ゴロゴロして、
とても穏やかな幸せそうな、大切にしてもらっている感じだったという。
本当に良かった・・。これで安心だ・・。

もちろん、モナ以外は、名前は変っている。
ちょくちょく会えるモナも、保護当事よりも、目が優しく穏やかな表情になっている。
毛もピカピカになって、身体も大きくなり立派になった!
皆、捨てられたけれど、良い家族に巡り会えた♪

最近は、バニの迷子情報がやたらと多い・・。
はぐれたのか、捨てられたのか、盗まれて捨てられたのか・・。
飼い主なのか、ブリーダーなのか、ショップなのか・・。

私の周りを見渡すと、皆、家族の一員として大事にしてもらってる子ばかりで
世の中に捨てる人がいるとは信じられないのだが、不幸なワンコ達が、
映像でもネットでも多く見られる現実がある。

どうぞ、全てのワンコが幸せな犬生を送れますように・・心から願います。

−−−つづく−−−
(2005年7月1日 up)

upがとても遅くなってしまいました。
今、dogNiceDayは、閉店しています(悲)

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