アニーママ奮闘記

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第f章 2度目の胃拡張 − [半捩れの疑い]

2004年2月14日(バレンタインディー)の12時40分頃、アニー(9歳9ヶ月)が、
突然、吐きたそうに口をモグモグさせ、庭に出たがった。
庭に出て、ウロウロしながら草を食べ始め、その後、
お腹の底からこみ上げる 『ドク・ドク・ドク・オウェ〜〜』と、数回繰り返すが何も出ない・・。

またウロウロして、 『オウェ〜〜』とするが、口から何も出ずに、今度は綺麗なウンチが出た。
そして、またウロウロして、『オウェ〜〜』と同時に、また綺麗なウンチ・・。

土曜日なので、主人も家に居て、
『今度こそ、胃捻転とちゃうんか?また横に広がってるみたいやで。』 と言う。

確かに横腹が左右とも、少し広がっている・・。
胃拡張した前回(2002年11月)は、左横腹が膨れ、巨大オナラ15発程で、自力でガス抜きをしている。
顔も元気そうだし、今回は、ウンチを出す事で大丈夫だと、私に緊張感はまるで無い・・。

『オウェ〜〜』と同時にウンチは、その後も2回続き、
横への膨らみは、さっきよりも少なくなったような気がするが、今度は腸の辺りが下に膨らんできたようで、
いつもは柔らかな部分が張っている。

『お医者さんに行っとこか。昼やしな。』 と、まだ私に緊張感は無い・・。

かかり付けの病院に電話をするが、診療時間外で、またしても電話が繋がらない!
こういう場合は、もう、次の病院と決めている。
年中無休で診療時間が長く、常時3人の獣医さんがいる病院へ電話をする。
診療時間外ではあったが、電話が通じて、すぐに来るようにと言ってくれる。

待合室で2人の獣医さんがアニーを診て、『明らかにおかしいな。胃捻転かな。』と言い合った。

この待合室で、アニーに吐き気は無かったが、少量の水便を広範囲に飛ばしてしまう・・。
診察室に入ってもアチコチに水便を飛ばしていた・・。申し訳無い・・。

今年初めのモリー階段落下事件(左前足の爪1本が根元から折れた)の時に、
初めてお世話になっているのだが、アニーは初めての病院だ。

レントゲンを撮ると、胃は捩れてはいないようだが、胃にも腸にもガスが溜まっていた。

『今、生きるか死ぬかの時です!』 とも言われ、主人と目を合わす・・。

(前回のオナラの代わりのウンチじゃないの?
今回も自力で治るとは思ったけれど、昼だったから、念の為に病院に来たのに・・。
病院へ来てから、水便になったので、そら、病院へ来なアカンかったやろうけど・・。
そんな軽い気持ちだったのに・・えっ!?危ないの?) って、いつも大事な時にノー天気だ。

少し脱水症状もあるらしく、点滴をし、全身麻酔で口からチューブを入れて、ガスを抜くのだが、
その際に、チューブが素直に通らなければ、レントゲンでは捩れていないようだが、
軽い捩れもある可能性があるので、開腹手術をしたいという事だ。
その際には、今後、捩れないように、胃を固定する予防の為の手術もする方が良いとの事だった。

待合室で、チューブを入れる処置を待っていると、
『チューブが、スムーズに通りました。捩れはないですが、軽い捩れはあったのではないか?と
思います。軽く捩れていて、一気に腸の方にガスが流れた時に、胃の捩れが戻ったと考えられます。』

(捩れてたんや・・。胃捻転?怖〜〜。)

全身麻酔をかけてから20分程だと思う。
目も覚めて顔を上げているアニーをカウンター超しに確認した。

『少し様子を見たいので、20時頃まで預かりたい。その頃に迎えに来て下さい。』

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20時前に迎えに行くと、元気に私達の所へ来る。すっかりガス抜きできた身体だった。

『コレステロールが高いですね。甲状腺機能低下で、こういう事がおこった共、考えられます。
 様子も見たいし、5日後に、甲状腺検査の血液検査をしたいので、来て下さい。』 との事。

家に帰り、今晩の食事は抜きで、眠った・・。でも・・、
夜中3時頃、胃拡張の症状が出る前に食べた草の束を吐いた。
さらに、4時頃、胃液を吐いた。

6時、私が起きると、アニーの様子がおかしい。足に力が入らない・・。
立とうとしても足がふらつき、ヨタヨタとビッコを引きながら、私の所に来ようとする。
支えると、身体を預けに来て、ちゃんと立ってられないようだ・・。

『アニー、寝とき。動いたらアカン。危ないや〜ん。』と言っても、朝ご飯を食べたいようだ。
缶詰フードをほんの少しあげると、すごい勢いで食べ、カラになった食器をいつまでも舐めている。

この日は1日中、こんな感じ。昨夜は大丈夫なようだったのだが・・。

獣医さんに電話で聞くと、ちょっと驚いた様に感じたが、
『股関節が悪くないですか?』・・アニーが始めの病院だったのに、それを伝えていなかった・・。
『股関節の悪い子は、麻酔の影響が筋肉にも出る事があって、筋肉に力が入らないんでしょう。
2日程は、気をつけて見ていて下さい。』との事。

アニーは今までにも何回か全身麻酔の手術をしているが、麻酔が覚めて、翌日に、足に来た事
なんて、1度も無い!それに、今回は、20分程で覚めた、時間の短い麻酔・・。
9歳9ヶ月のアニー。いろんな所に老いが出てて、思わぬ事が起きるのか・・?

『麻酔って、やっぱり怖いなぁ。このまま、寝たきりになれへんのかな?』って、
アニーの足や身体中を優しく擦りながら、いろいろ考える・・。

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翌朝6時。目覚まし時計で起きた私の顔近くにアニーの顔があった!
私の顔を舐めるいつものアニーだ!
私が服に着替える間、スリッパを咥えてブンブン振り回している、いつものアニー。
居間に行くと、私の股の間に顔を埋めてご挨拶して、庭への扉を開けると、
勢いよく飛び出し、庭を走り回り、オシッコをジャーとする、いつものアニー。
顔も生き生き、目も爛々・・。次はご飯〜♪ いつものアニーに戻っていた!!

うん?昨日は甘えていただけ?という気もするけれど、これで、本当に一安心♪

前回は食後6時間半後、今回は食後6時間後。1日3回の食事で、もちろん激しい運動も無し・・。
でも2回あった胃拡張(胃捻転も?)は、今後もおきる可能性は非常に高いと思う。

今回の事が、その前日にあったのなら、朝から夕方までお留守番だったアニーは、
どうなっていただろう・・?

アニーの寿命に、病院の先生方に、ただただ感謝するばかりだ。

『この時期は、胃捻転の症状で来院する子が多いです。ここしばらくは、特に気をつけて下さい。』との事。
そういえば、前回は、11月。今回は2月。寒い時期に起こりやすいのかな?

後悔しないように、出来得る事は、しなければ・・。 ねっ!
−−−つづく−−−
(2004年2月19日 up)


−−−−− 甲状腺の検査結果 −−−−−

T4が、2.0(単位ug/dI)以上欲しいところ、アニーは0.4でした。
0.1以下で甲状腺機能低下症と診断されるそうですが、
症状としては何も出ておらず、数値もグレーゾーン。

という事で、甲状腺ホルモンを補う薬を半量飲み始め、
2週間後に、再検査したところ、1.5になりました。
老犬なので、2.0は求めず、少し低い1.5を
維持できるように、今のところ、薬を飲み続けています。

(2004年6月9日 追加up)

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