アニーママ奮闘記

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へへ・・元気になりました♪
(アニー11歳2ヶ月)
第m章 8度目の胃拡張 − [弱気になった・・]

7度目の胃拡張(胃捻転)が起きて、まだ4日・・。
まさか、こんなに早くまた胃拡張が起こるとは思ってもいなかった・・。

毎年の事だが、かなり早い時期から、クーラーを点けている。
ここんとこ毎日、朝8時前頃には、アニーが居る居間のクーラーを点けている。
なのに・・。

2005年8月1日。いつものように、朝、クーラーを点けようとして、
『あっ、今日はマシだな?もうちょっと後にしよっ。』っと、点けなかった・・。
アニーの場所に、日が差し込んで来る窓の雨戸はまだ開けず、
他の窓は全て網戸にして、風を通す。
私は、洗濯物を干しに、2階に行き、そのまま2階でゴソゴソと用事をしていた。
その途中から、私は自分の為に2階のクーラーを点けたのに、
1階のアニー達の為に居間のクーラーを点けるのを忘れしまっていた・・。
気が付けば、11時・・。『へっ、もうそんな時間?』と、1階へ降りて行くと、
クーラーが点いていない・・。
アニーは伏せ状態で、息が少し荒くなってはいたが、それまでクーラーの効いた部屋にいて身体が冷えていた私は、居間の暑さを感じず、ホッとしながら、
『あ〜、ごめん。ごめん。今、クーラー点けるからなぁ。』と、クーラーを点ける。

カルピスを飲みながら新聞を読み出すと、
アニーが横になりながら、頭だけ起こして、『オウェ〜!』とお腹から込み上げるが何も吐かない・・。
でも、その後は何もなかったかのように、また寝に入る・・。
『アニー、どうしたん?大丈夫かぁ?』
15分程経って、また、横になりながら、頭だけ起こして、『オウェ〜!』
また、寝に入り・・また数分後に『オウェ〜!』
いつもは、ウロウロしながら、立て続けに何回も『オウェ〜!』を繰り返すのだけれど今回は間隔が長く、横になったままで、いつもと少し違う・・。
『アニー、吐きぃ。』
その度に、アニーの口元に新聞誌を持って行くのだが、何も出ない・・。
すると、横になったまま、口をパクパク、忙しなく動かしだした・・。
その後、1点を見つめるように目を開けたまま、何分もじーと横になっている・・。変だ・・。
『アニー、どうしたん?しんどい?』

最初の異変から1時間15分程経った頃、ようやくアニーが立って、庭に出たがったのだが、その時には、左横腹が拡張しているように見えた!
それまで立たなかったので、拡張が分からなかったのか、今、拡張し始めたのか・・。
庭に出ると、綺麗なウンチをした。
そして、さっきまで無かったはずだが、口の周りに白い泡がブクブクと付いていた。
舌全体もネバネバと、白い。
『アニー、病院へ行こう!』
まず、病院にTELして、再び庭のアニーを呼ぶが、嫌がった・・。
今まで嫌がった事は1度も無いのに・・。
無理やり首輪を引っ張って、居間に戻った後、無理やり車に乗せる。
今まで車に乗る事も嫌がった事は無い・・。なのに、車に乗るのも嫌がった・・。

車の中は、1度吐き気が来ただけで、いつもと違って大人しいが、途中で、
後ろ座席から足元に落ちていた・・。
私はこんなに短期間で起こった事がショックだったし、何よりいつもと少し違う状態
だったので、『今回はダメかもしれない・・。』と、不安で不安で、顔を歪めて泣きながら車を走らせていた。

病院へ着いたのは、13時前で、アニーの為だけに玄関が開いていた。
いつもと違う少し若い獣医さんが出てきて、
『まず、レントゲンを撮って、拡張してるかどうか確認します。
ちょっと待ってて下さい。』

『かなり拡張してますね。全身麻酔をして口からやってみますけれど、無理やったらすぐに手術に切り替えますから、そのつもりでいて下さい。』

まず、いつもの今まで何回も助けてもらっている獣医さん(お休みだった)では
ないのが不安だ・・。
5人程の獣医さんがいる病院で、今までお世話になった事のないアニーにとって初めての獣医さんでもある・・。

誰もいない待合室。テレビも付いていない・・。
不安な事が一杯あって、手術も覚悟したし、続けさまの全身麻酔も怖かった・・。
つい2日程前に、麻酔から醒めなかった老犬の話を聞いたばかりでもある・・。
”もうダメかなぁ・・。この夏を越えられるかなぁ・・。”って漠然と思った。

主人に携帯から電話をするが、会議中なので、ボソボソと何か言っている・・。
そのまま携帯から、掲示板に書き込みを始めたのだが、手が震えていて、
何度も打ち間違うし、今にもアニーが終わってしまうような書き込みになってしまって、
更に気持ちが高ぶってしまい、涙が止まらない・・。鼻水も・・。
結局、送信はしなかった・・。

そんな時、助手の『アニーちゃん抜けましたよ〜。』との声が聞こえた!
手術もせずに、いつものようにガス抜きが出来たと知り、心の中がパッと晴れる。

『後20分程でしっかり醒めると思いますが、ゆっくり点滴もして様子も見たいので夕方まで預かりましょうか?』
麻酔後の足の状態も心配なので、私もその方が有難い。

17時から午後の診察が始まるが、暑さも考えて、18時半頃に病院へ迎えに行く。
『ちょうど今、点滴が終わったところです。』
『アニー!!!良かったなぁ。先生ありがとうございます!』
『胃は軽く捩れていますね。こんな感じで。』手振りで説明して下さったので、
上手く説明はできないが、端っこが軽く折り曲がってる感じだろうか・・。
『暑さでストレスは感じますか?』
『もちろん感じますよ。老犬になると、体温の調節が上手くできなくなるんです。
暑いと、身体に熱がこもって、熱中症になったりするんです。だから、息が
荒くなったり、ストレスも感じますよ。
頻繁になるのは、また主治医と原因を相談して下さい。』

前回の時に書いたのだが、ストレスから胃拡張になると私は思っている。
今回は、私の管理不足・愛情不足で、アニーに本当に申し訳ないと思っている。
今回の事を友達や妹に言うと、
『あの日は、朝からすごく暑くて、朝一からクーラー点けてたで。』
『お姉ちゃ〜ん、何言うてんのん。すっごい暑かったで!!』

身体を触って分かる所には、1つもしこりが無いアニー。
もしかして、身体の中に、怖い物を持っているのかもしれない・・と、正直今までにも
思った事はある。
でも、血液検査も特に問題はないので、そういう検査はしない。
アニーの場合、胃カメラも必須になると思うので、負担はかけたくない。
なので、前回も今回も暑さのストレスから・・と思う事にする。
今回は私がクーラーさえ点けていたら、起こらなかった!と・・。
ちなみに、今朝のアニーの食事は6時20分。お散歩は行っていない。
また今回も、食後6時間程に起こっている。

迎えに行った病院では、『ママ〜!!!』と笑顔でスリスリして、
駐車場へも小走りに、車にも飛び乗ったアニーだったが、家に帰ると、ぐったり
して、ずーと目を開けて横になったまま動かない・・。
私達やモリー達の食事の時も、たまに目は閉じるものの
ほとんど目を開けたまま横たわっている・・。反応が無い・・。
たまに立ち上がっても、立ったまま背中を丸めて、動けない・・。そして、不安そう・・。

そんなアニーを見ていると、また弱気になる・・。
アニーと一緒に横になって、ずーとアニーの顔を10cm先に見ながら、
撫でながら、いろいろな事を思っていた・・。涙が後から後から出てくる・・。
”アニーがいなくなったら、私、どうなるんかなぁ・・。”
と、初めて現実味をおびて、頭に過ぎった・・。

時計が0時を回り、『アニー、もう寝なアカンな。隣に行くで。』と声をかけて、
居間の続きにある和室に行くと、後ろからアニーがいつものように着いて来た。
なんだか安心する・・。
アニーが足の為に2階禁止になった時から、私は1階和室でお布団を敷いて、
横にアニーのお布団も敷いて、毎日一緒に寝ているから。

翌朝は、まだ少しいつものアニーでは無かったが、がっついて食べる
食欲だけは旺盛だ。
でも昼頃には、もうすっかりいつものアニーに戻っていた!
目に力も戻り、おやつを何回も欲しがるし、激しく甘えて来る。
ピンポンに反応して、玄関まで走って行く。

今回も乗り越えた!
アニーはまだまだ頑張ってくれる!!!
あ〜、私もどんな時も弱気になってはいられない!
絶対、この暑い夏を乗り切るぞ〜!
絶対、12歳になってみせる〜!!!

明るく元気に笑顔で強気に・・(後、何があるかな・・笑)・・
アニーと共にこれからもずーとずーと頑張ります♪
−−−つづく−−−
(2005年8月3日 up)

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