アニーママ奮闘記
れおんの母さんが大事に 育てられた薔薇から作った額縁に アニーを入れて下さいました。 (ありがとう♪) |
第p章 アニーの最期 − [前日まで] 2007年1月3日夕方、家族写真を撮った。 元気なアニーがそこには確かにいた・・。 1月5日10時過ぎ、いつものようにアニーは庭に出て、オシッコをする。 家の中から見ていると・・いつもより腰が高い姿勢で大量の血尿が! 『アニー!』と、叫びながら庭に出てオシッコ痕を見ると、 血の水溜りがあり、血の塊も複数ある・・。 「肺に転移してから6ヶ月」 という獣医さんの言葉で年内一杯と思う事に していた私は、胸が締め付けられるように息が苦しく涙が溢れてきた・・。 「早く病院へ行かな・・」って思うけれど、今回ばかりは一人で病院へ行きたくは なかった。誰か側に居て欲しい・・。 震える手で会社にいる主人に携帯電話をするけれど、繋がらなくて、 車で10分程のバニ友・アルママに病院へ運んで欲しいと電話をする。 車を待っている間に、気持ちが落ち着いてきた・・。 「アニーは元気。冷静にならな・・。私は何をする? そうそう、車を汚したらアカンから、アニーにオムツつけな。 それと、マルチカバーと、トイレシートと、スーパーの袋・・。」 声に出して、確認しながら準備をする。 私が電話をした5分程前に、仕事に出かけたばかりのアルパパをも 男手がいるだろうと、呼び帰してくれて、2人で来てくれた。 アルパパに抱っこしてもらい、アルママの運転で一緒に病院へ行く。 主治医はお休みだったが他の先生に、血液検査&エコーを撮ってもらい、 医療に詳しいアルパパと話を聞いた。 『血液検査の結果は、炎症を抑える種類の白血球がかなり高いです。 それ以外は貧血もなく問題無いです。 エコーでは、膀胱内に血壁がフラーと浮かんでいます。 膀胱炎という事も考えられるので、まずはそのお薬を飲んで様子を見ましょう。』 膀胱炎とは思えないけれど、膀胱炎と信じたい・・。 しかし、食べる事に関しても変化が起こる。 この12年と8ヶ月、レタス以外は何でも豪快に食べてきたアニーなのに・・。 1月5日 今まで通り、ふやかした療養食を私が(早食い予防の為に) スプーンで食べさせる。完食。 1月6日 いつもの ふやかした療養食を口元に持って行くと、プイと横を向く。 こんな事は初めてだ・・。 でも、カリカリのままで出すと、豪快に完食。 1月7日 昨日完食したカリカリのままの療養食に、プイと横を向く。 モリー&シンノスケの別フードをカリカリのままで出すと、豪快に完食。 1月8日 モリー&シンノスケのフードを半分残す。 クッキー&さつまいも&パン・・は、『もっともっと!』と催促して食べる。 私が台所に立つ度に、後ろからついて来て、『何か頂戴♪』と 目を輝かせて食べる物をねだるアニー♪ 美味しそうに何でも食べました♪ 1日3食だけれど、こんな風に日に日に食べる物を変えた。 元気だった頃は、人間食も何でも食べていたアニー。 老犬になって、胃拡張を起こしてからは、食べ物制限をしていた。 下痢&嘔吐もあったから、仕方のない事だったけれど、 「何でもいろいろ食べたかったね、アニー。」 でも11歳8ヶ月で胃を固定してからは、不思議に下痢&嘔吐も全くなくなって、最後の1年間は、少しずついろいろ食べれるようになっていた。 良かった・・。 ☆ 1月8日、膀胱炎の薬の効果も無く、まだ血尿は続いていて、 歯茎が少し白っぽくなって、貧血も少しでている感じ。 そして、庭にオシッコに出てすぐに戻って来るだけで、 喉頭麻痺によるのか、息が苦しそうになり、ヒーヒーと喉が鳴る。 20時頃かな?たまたま近くに仕事に来ていた最も古いバニ友の1人である Tさんが来てくれる。アニーの顔を抱いて、なにか言っている。 「お別れしてんねんな・・。もう会うのも最後やし・・。」と思った・・。 貧血には、ブドウ糖を与えると付け焼刃だけれど治ると教えてもらったので 買いに行き、与えた。 この夜は、いつもと一緒。 アニーとモリーと私は1階で、主人はシンノスケと2階で寝た。 −−−つづく−−−
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