Annieのママ奮闘記

アニーのママへのお便り(あなたからのメッセージ待ってま〜す)t-nakano@kcn.ne.jp

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第7章 アニーの試練 − [ごめんね。アニー]

このままではイケナイ。
近くの警察犬訓練所に問い合わせた。
3ヶ月コース・6ヶ月コース・・とあるが、預けっぱなしで1週間に1度だけ面会OKとの事。
(今は飼い主と一緒コースがあるが、まだこの頃はなかった)

『ウ〜ン?』・・・大型犬で日に日に大きくなっていくアニー。
3ヶ月でも離れていたら全く別犬になってしまう。
WAN初心者のママにとっては、かえってマイナスかな?と思い、やめた。

ペットショップに聞くと、週1回1時間1000円で訓練所OBの先生が飼い主と一緒に
教えてくれると言う。
『それだぁー!値段が安いのも魅力!』と早速参加した。
(注・現在月2回行っているしつけ教室ではない)

その頃、アニーはチェーンの首輪をしていたが、先生は小犬のアニーを見て
『大型犬やから、スパイク首輪を買って来て』と言う。

(スパイク首輪・・・皮で内側にスパイクがいっぱい付いていて、首が少し絞まるもの。)

『・・・・・』 絶句!

先生がアニーの首にスパイク首輪を付けてアニーと歩き出した。
初めてでキョロキョロしているアニーを上に吊るように引っ張った。
『キャ〜〜〜ン!』 今まで聞いた事のない声。
先生は『言う事を聞かないと痛い目にあうぞと犬に教えるんです。』と言う。
『・・・・・』

アニーが受けた初めての恐怖心は少し尾をひいた。
チェーンの首輪をつけさせない。家を出たがらない。車に乗りたがらない。
・・・・・それまでは、素直に出来てた事ばかりなのに。
大きく目を見開いて、逃げてはママを伺い、また逃げる。

『あそこに行くのぅ?』と不安げなアニーの顔が今でも忘れられない。

『ごめんね、アニー。やめようね。もう行かないから安心して。』

1回きりでやめた。
『びくびくさせながら躾るよりも楽しく躾たい』と思った。
−−−つづく−−−
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