いくぜバス旅(その2) 〜ベガス TO
バーストゥー〜
シバノ氏の「それでは出発します」の一声と共にルクソールを出て行くミニバン号。「それでは皆さん、これからロスまでお付き合いする訳ですが・・・」と、最初はひととおりマニュアル的な話から入っていくシバノ氏。「ベガスという街は、砂漠の中にあるんですけど、今年は雨が多いので、結構緑が多くて・・・」ふむふむ、なるほど。しばらく観光案内的な話をしていたシバノ氏だったが、「アメリカでもスピード違反には講習があるんですよねー」という話に「へー、そうなんですかぁ」と初めってノッたみやーんと、だんだんマンツーマンで話が進んでいき、いつしか、「ウチの娘二人が、日本に帰った時に街中で英語使っちゃうと、周りの目が気になっちゃうんですよー」などと、完全に個人的な会話になってしまうシバノ氏であった。みやーんは、シバノ氏との個人的な会話を楽しみながら、「天下の大企業JTBが、こんなにアットホームでこじんまりした企画を商品化してしまうとは、うーん、侮りがたいにゃー」と感心したのであった。しかし同時に、風景写真を撮りまくるみやーん。かつて”大陸横断国道”の異名をとった旧ROUTE
66の一部分であるINTERSTATE
15を、ロスに向かってひたすら走行するミニバン号。その助手席でみやーんは、アメリカの広大な風景と一体になっている自分に、酔いしれていた。そしてその時、シバノ氏の後ろの席でカップルの邪魔物となって、前線のみやーんに縦パス一本出せずにいたやっすんは、トラベルミンを飲み忘れて、ひたすらミニバン号の振動に酔いしれていた。
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ベガスを出て3時間ちょっと経った頃、ミニバン号は中間チェックポイントのアウトレットモール「ファクトリーマーチャント・バーストゥー」に到着した。そして1時間の自由行動。
ここは、最高級ブランドはないものの、ゲス・ノーティカ・ティンバーランド・リーバイス・トミーヒルフィガーなど、カジュアルブランドがとても豊富なアウトレットセンターなのである。当然、みやーんは気合を入れて駆けずり回り、ゲスのクロノグラフ時計$68、トミーヒルフィガーのシャツ$38など、合計$300も買いあさってしまった。この円高のご時世、よくよく考えると4万5千円も使ってるぅー!あぁー、神様ぁー・・・結局メシを食わずに集合したみやーんは、「ご飯は何処で食べました?」とのシバノ氏に、「い、いえ、食べてません」。「じゃあ、ファーストフードでテイクアウトしてきて、車内で食べたら?」ああ、シバノ氏は何ていい人です!でも、「いえ、あの・・いいんです」と答えるみやーん。お金使いすぎたからだなんて言えない、シャイなみやーんであった。
