・旧王宮のホールです・

・2007年プラハ&ウィーン旅行記 vol.8・

〜プラハ城編 3〜


 王の道を馬で進んだ騎士が馬に乗ったまま入れるように作られたと言われる天井の高い入り口を通って旧王宮に入ります。なるほど。これなら馬が駆け上がられるだろうという通路の先にあったのは、ヴラディルラスホールという名の広間でした。

 日本を発つ前に見たテレビ番組では、確かここは現在大統領選挙の投票所に使われていると言っていたと思いますが、何というか、中世の香りが漂っています。このホールで馬術競技が行われていたというのも納得の広さです。

 その広間を抜け、階段をあがると騎士の館という印象の部屋が続きました。まず現れたのは古い書籍が沢山おさめられた壁とカラフルな家紋が描かれた天井。フラッシュ無しなら撮影OKと確認を取り写真を撮ります。私にはこの家紋、良く分かりませんが詳しい人が見たら歴史的に意味のあるものかもしれませんね。

・紋章が描かれた壁です・

部屋の窓から外を見ると、大聖堂が見えます。王宮という割には閲覧可能な場所が限られているせいかさほど広くない室内であっさり見学が終了。

・マリア・テレジアの肖像画です・

 マリア・テレジアの肖像画が掛かった部屋に入った時には、オーストリアに侵略された過去を消してしまうのではなく、今もちゃんと残しているのだなぁと思いつつ、先ほどの広間に戻り出口に向かう階段へ。と、ここで暗幕が張られた部屋を発見。中に入るとプラハ城を紹介したショートフィルムが上映されていました。観光客用に英語での上映です。見ていると大聖堂の外壁の彫刻や、城内のオブジェなどが紹介されています。なるほどな〜と見ながら、適度な休憩も取れて一石二鳥!となり、鑑賞終了。ミュシャのステンドグラスの紹介時にあったミュシャ美術館には行かねばと話しながら旧王宮を後にします。

 さて、これからどうするか。後見る場所は黄金小道ですが時間はしっかりランチタイム。うーん。どうしよう。雨だし・・・という事で、とりあえずお昼を食べてしまおうという事に。

 観光地に美味しいものなし・・・というのは私の中での定説でして、今まで日本で訪れた観光地で美味しいご飯に出会えたことはほとんど無い!という悲しい状態なのですが、時間と天気が 背中を後押しして、我々を「超観光客」スポットでのランチにいざなってくれました。

 うーん。こんな観光客相手の場所で美味しいなんてこと、あるのかしら。と思いながら、大聖堂の左脇にある建物の中から1件のレストランを選択。石畳の通路から階段を上がり、レストランの扉を開けました。ドアを入って見ると、なかなか素敵な店構え。モダンな室内に落ち着いたゴールドの太陽のオブジェが掛けられています。ワインクーラーもあり、はっきりとは説明できないのですが、これは美味しいかもしれないという、当たりかも!というひらめきのようなものがありました。あの・・・食いしん坊の嗅覚が反応したっていうんですか?(笑)まあ、そんな感じです。

・店内・

 ウェイターに案内されたのは、窓際の席。ガラスの向こうに見える空は相変わらず雨模様。 周りの人が食べている料理を見て、このお店の量を推測します。話し合いの結果、メインプレートを2つ頼んでシェアすることに。英文メニューを見る限り、両方チェコの定番「クネドリーキ」(蒸しパンみたいなもの)がついているらしいので、ドリンクと各自1ディッシュのみを注文という事で、牛肉のグラーシュ(ビーフシチュー)とアヒル(1/4)のロースト紫キャベツの酢漬け添えを頼みました。

料理が来るまでの間二人でプラハ城で回った場所を確認して行きます。残すところは黄金小道という事で、カフカの生家は分かるのか、天気はどうなのか、その後どうするのかを 話します。

 さて、ドリンクに続き料理がやって来ました。私にはまずグラーシュ、友達にはアヒルが置かれました。半分食べたところで交換するという事で、食べ進んで行きます。一口食べて、二人とも
「美味しい!」
いやあ、予想通りこのお店は当たりです!やるな、プラハって感じです。ちょっとこってりなビーフシチューなので途中まで食べたところで限界になりましたが、でも前回ウィーンで食べたシチューより美味しく複雑な味がしました。
そして、私が楽しみにしていたアヒルのローストです。残念ながら友達が先に食べているうちに、すっかり料理が冷めてしまっていましたが、それでもこの美味しさは格別です!また、添えの紫キャベツが美味しいこと!!ビバ、紫キャベツ!!(食べ物だとすぐにおかしくなる。笑)
これは絶対に皆に教えたい!!という味です。これがまだ熱々で、パリっとアヒルの皮がしてて・・・という状態だったらと思うと、ちょと凹みましたが(苦笑)これはこの旅が始まって食べた中で、抜群に美味しい料理でした。今度もしこの料理を食べることがあったら、絶対に1皿食べたい・・・と思い、料理が冷めないようにシェアするためのお皿を貰えばよかったと反省もしつつ!紫キャベツにも魅了されて「観光地でも美味しいものがある!」と認識を改めたのでした。

・ランチを食べたお店です・

ところで、このプラハ城。観光地でありながら、大統領執務室もあるエリアですので、今考えると美味しいお店があって当然だったのかもしれません。

 さて、食事が終わり再びプラハ城探索へ。雨は小降りになっていましたが、まだまだ上がる気配はありません。再び傘をさして出発しました。


◆写真は全てなつむが撮影したものです◆


・この続きは来週掲載予定です・


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