・黄金小道です・

・2007年プラハ&ウィーン旅行記 vol.9・

〜 プラハ城編 4〜


 さて、食事が終わり再びプラハ城探索へ。黄金小道と呼ばれる、今はお店屋さんが並ぶエリアに差し掛かると、チケットの提示を求められます。

 2階建ての建物が軒を連ねています。このエリア。長屋みたいな作りになっていて、1階部分は1件1件独立しているのですが2階は全部繋がっているのです。まずは階段を上り2階へ。
登ってみると、2階は「中世」な空間が広がっています。個楽器による中世風音楽が流れ、廊下には甲冑が展示されています。中世マニアならこたえられない?ような「剣」とか「甲冑」とか「チェス」とかのグッズショップが入っています。まずは端から全部見て行こうと狭い廊下を進んで行きます。天井は低く、通路は暗い。夜ここを訪れるのはちょっと遠慮したいかも。と、ここで小さな窓から外を見てみると、雨ではなく・・・

「もしかして、ヒョウ?」
「凄い勢いでバラバラ降ってるけど!」
そう。びっくりなことにヒョウが降っているではないですか。屋根のある場所に居て本当に良かったと思うのと同時に、そういえば、大英博物館を見学中にもヒョウが降っていた記憶が蘇ります。私は「ヨーロッパでヒョウが降ってくるけど建物の中だから大丈夫」という確率が高いな〜と勝手に驚きます。うーん。不幸中の幸いというか、何というか。
薄暗い廊下には、中世のコスチュームも展示されています。その横を通りさらに進んでいくと、武器と甲冑エリアに。率直な感想を言うと・・・こんな重たいものを着て本当に人間は動けるのでしょうか?恐るべし、ヨーロッパ人!!そしてこの痛そうな武器。危険すぎる・・・血の気が多すぎる・・・そして、この鳥みたいな甲冑おかしくない??

・鳥に見える甲冑・

と、ところどころで興味を示し足を止めながら進んでいくと、一番奥にボーガンで遊ぶエリアが出没。あの・・・このエリアの空気からして微妙に笑えないんですけど。。。
小さな明かり窓から外を見ると、まだ天気は荒れ模様。ゆっくりゆっくり見学しても、思ったよりも小さなエリアはあっという間に間が持てなくなります。そこでまたお店を冷やかしに。中世ショップ・・・売れてるのかしら?
廊下に出て外を見て、ヒョウは終わったようだと確認できたので、登ってきた木の階段をゆっくりと下りて行きます。

 外に出ると一時的にでしょうが、雨もヒョウも上がっていました。石畳に降り立ち、今度は1階のお店を見て周ります。基本的にお土産屋さんなのですが、おもちゃ屋、キャンドルショップ、プラハゆかりの書籍屋といったお店が軒を連ねています。一応見てみるものの、これが欲しい!というものがなかなか現れず。
結局なにも買わずに終わるのかなぁと終点近くのお店に入ります。このお店で売っているものは絵画ですが、 レジのところでかわいいブックマークを見つけました。紐の両端に金属で出来た飾りがついているブックマークです。種類は沢山あり、思わず二人とも見入ってしまいます。結局私はテディベアと木馬、紐の部分は赤というブックマークを購入することに。これがなかなか凝っていて、テディベアの両手足がぶらぶらと動きます。
 プラハでの初買い物はブックマークだったなぁと思いながら支払いへ。おまけのチョコが2つついて、小さな袋におばさんが入れて渡してくれました。

 黄金小道のどの家でカフカが生まれたのかは、全く!分かりませんでしたが(笑)ヒョウの実害は無く無事終了。出口は決められているらしく、こっち!と矢印があるので素直に従って順路を進みます。下りていくと突然不思議なオブジェが出没。金色の歯と人??新旧入り乱れたアートな都市、プラハを感じつつ、プラハ城の外へと歩みを進めたのでした。

・妙なオブジェ・

 裏門らしき場所に差し掛かると、正門にもいた門番役の衛兵が登場。ちゃんと2人いますが、裏だけに何故かひっそり立っているように見えます。
そのゲートを通過すると再び眼下にはプラハの街が広がっています。紅葉と屋根の赤茶色があいまって、全体に赤く染まっているように見えます。さて、どこに進めば我々は帰れるのか。いくつか選択肢はあるのですが、とりあえず一番安全な正門方面に戻る方向で歩き始めました。

 紅葉に色づく木々を抜け、プラハの街を見下ろしながら歩くこと数分。正門が現れます。そして先程は登りが急だった石畳の道を、今度は急な下り坂として歩いて行きます。プラハの石畳は本当に石畳らしい石畳というか、ゴツゴツしているので靴底のしっかりした靴をオススメします。

 プラハ城を後にして、街への道を進んで行く途中、キャンドル屋さんを発見。友達が興味を示したので入ってみる事に。マーブル模様の美しいキャンドルもありますが、ここのメインは、数珠のように連なった球体のキャンドルです。一つの紐にいくつもの丸いキャンドルがついていて、なかなかかわいい感じです。それ専用の燭台は木のイメージで、伸びた枝に小さなお皿がついていて、球体のキャンドルを一つづつ乗せるようになっています。デザイン的に美しいのですが、プラハから日本までこの燭台を運ぶのは無理でしょう・・・

 色々な色に染められたキャンドルで目を楽しませている私の横で、友達が球体のキャンドルを購入。そして再びプラハの街へ下りて行きました。

・プラハ城から見下ろした街 カレル橋方面・

 王の道を遡り、やっぱりマトリョーシカ屋さんは多いなぁ・・・と思いながら再びカレル橋へ。相変わらずの人ごみです。そこを通り抜け、先ほどコンサートチケットの勧誘を受けた市民ホールに向かいます。この市民会館にはアールヌーボー調の美しいカフェがあるのです。そこを目指して進みます。
 途中、ウィーンとは違い何故か敷居が高く見えるスワロフスキーをウィンドーショッピングしたり、ロシア系お土産屋さんや、名物とも言えるガーネットを使ったアクセサリー屋さんを外から眺めながら歩いて行きます。

  そして漸くたどり着いた市民会館。風の吹く中を歩いた体にはありがたい暖かさです。お客さんでにぎわう店内は思った通りの美しさ。ほぼ満員ながらほどなくしてテーブルに着く事が出来ました。2人用の小さなテーブルに寄りかかりながら、周囲を見渡します。丁度生演奏の時間帯で、サックスとピアノ、ベースの渋いおじ様たちの演奏が行われています。人々の会話のざわめきと高い天井に響くジャズの音。曲が終わる度に起こる丁度良い拍手。そして暖かい部屋。これぞアールヌーボーという照明や室内の装飾を見ながら、何とも幸せな空間を満喫しながら、オーダーを受けて来てくれるのを待っていました。

・市民会館のカフェ・


◆写真は全てなつむが撮影したものです◆


・この続きは来週掲載予定です・


2007年プラハ&ウィーン旅行記インデックスを見る
2007年プラハ&ウィーン旅行記?プラハ城編 2?に戻る
2007年プラハ&ウィーン旅行記?準備編?に戻る
HOMEに戻る