Matthew Bourne's Nutcracker! Report@ Sadler's Wells Vol.10
21&22 November,2002
By Natsumu


すっかりラブラブモードのくるみ割りとシュガー。シュガーの勝ち誇ったような笑顔がとっても印象的。
 そして、もう、二人の世界!で歩く二人の後ろから、自分とシュガーのスケート靴を持って、体全体で、やってらんないよと不服を申し立て中のプリンス・ボンボンが続きます。
 更に、いちゃつくのに邪魔なくるみの靴をシュガーが渡そうとしたので、仕方なく手を差し出したのに、ちゃんと渡す事すらしないシュガーは、彼の手ではなく彼の方にポンと靴を投げました。もう、僕切れた!!てな訳で、きーっと3足まとめて先行く二人に投げ付けるように靴を放り投げるプリンス・ボンボン。今や彼は嫌なガキからふて腐れたガキに。でも、ちゃんとシュガーの言いなりになってる所なんか、結構我慢の子だったりするのですが。

 さて、遂に出ました。Sweetielandの入り口。まあ、びっくりするほど趣味の悪い(笑)ピンクのラメラメ、キラキラな唇のゲートです。
 しかも全開でのどの奥まで見えてます!う〜ん。レズでは絶対出て来ない色調とデザイン!トム・ウォードなかなか強烈です。マンガチックです。
 しかし、これでもうSweetielandの方向が決まりました。この色、この色紅に砂糖を思いっきり!!!まぶしたような唇。そう、これは日本では発売できない、外国のお菓子の食べたら舌が真っ赤!とかになる、体ごと着色されそうな(笑)体に悪そ〜なお菓子の国なのだ!と勝手に推測。

 その唇型のゲートをシュガーがなめてみて、ほら美味しいのよと、くるみに言います。シュガーが指ですくってなめたのに対し、いきなり舌で激しくなめるくるみ割り。案外大胆です。
 そしてその顔に接近するように向かい会わせでなめながら登場したプリンス・ボンボン!ここで私の疑問というより、疑惑が浮上。
 シュガーの言いなりな彼ですが、嫌々ながらも二人の後からついてきて、なおかつ、今くるみ割りとニアミス、もっとはっきり言えばキスしちゃいそうなほど顔を近付けたりなんかしてるボンボン。さっきからラブラブの二人に不機嫌なのは、シュガーを取られたから?それとも、くるみが好きだから?どっちなの、どっちなのよユアン!

 と、その時出ました。もうこれを食べたら、舌真っピンク色!!なお菓子の王様と王妃様。スコット演じるシャーベット王とエミリー演じるキャンディー王妃。
 スコットは目も覚めるようなショッキングピンクの上下に黄色のベスト。更にデコレーションケーキの帽子に黄色の眼鏡。そして手には白と赤のストライプのキャンディーのステッキが!悪趣味この上ないようなド派手な色の衣装ですが、流石スコット、着こなしてます!ってファンの欲目でしょうか(笑)

 そして王妃は光沢のある乳白色がかったピンクのあめっぽい髪にタルト型の帽子をのせ、ピンクと赤のボーダーのドレスを着ています。なかなかチャーミングです。
 Drドロス夫妻の頃はあんなに嫌なキャラクターだった二人は、登場時の歩き方は多少変なものの、すっかり毒気は無くなり大人しい雰囲気。その二人に、思いっきりシュガーたちの素行を言い付けに行くボンボン。そして彼等はシュガーの膝枕でお菓子を口に入れてもらっているくるみ割りに目をとめました。

 いそいそと立ち上がる二人。そして、王妃がくるみの味を確かめます。どうやらこの国、人を認識する方法は「味見」のようです。つまり!出ました!例の「なめるんです」が始まったのです。さっきはゲートの唇の味見でしたが、いよいよ人の味見が始まりました(笑)
 王妃は上品にくるみを指でなでて、お味見。一方今更味見するまでもないボンボンは、いきなりなめて、大げさに、おえ〜っとお子さまな反応をして見せびらかしています。ああ、子供。ああ、ガキ!
 そして、注目のスコット演じる王の味見は、指ですくって、おもむろに口に人さし指を口の中へ。どれどれ、ふ〜む。いいじゃないか。とにんまり。そしてもう一口って、2回も食べてる!!スコット、ちょっと娘のボーイフレンドの味見、し過ぎです(笑)

 そしてまた、ボンボンは次なる行動へ。さりげなく、くるみ割りの横に立ち、頼まれてもいないのに、赤と白の渦巻き型ペロペロキャンディーを彼に手渡しました。嫌いだったらかまわなきゃいいのに、頼まれもしないのにプレゼントしてるし。でも、自分は更に大きなペロペロキャンディーを出して、いいだろって見せびらかして食べてますけど。
 さっきの、くるみの味みて、まっずーいっ!!って行動も、もしかして子供に良くある、好きな子をいじめたいという心理なの?と思う私は考え過ぎでしょうか。

 さて、王と王妃のお味見の後の話し合いが終わりました。どうやらくるみ割りは、娘の相手として合格だったようで、Sweetielandに迎え入れられる事になった模様。気になるこの門の奥は?一体どんな世界が広がっているのでしょうか。
 そして、遅ればせながらキューピッドとクララが、今、Sweetielandの入り口に到着しました。  


☆この続きは、(一応)来週更新予定です☆


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