イタリア旅行記  〜ローマ編〜  

< 6/23 >

ローマのホテルで眠りについたのもつかの間。何故かけたたましいサイレンの様な音が外で鳴り響く。
警察?と思いつつ、ひたすら眠る。後で良く考えたら、車に取り付けられた盗難防止のサイレンの音に似ていました。そんなに盗難にあう人が多いの?って感じですが・・・・

朝6時30分にモーニングコール。でも、時差のせいか、この日は4時頃から何度も 起きては眠るを繰り返し、結局6時には起きていました。
6時半からホテルの地下で朝食。バイキングスタイルで、パン、ハム、チーズと砂糖のかかっていないラスク。飲み物はジュースと牛乳、水、コーヒー、紅茶のセルフサービス。とりあえずパンとハムとチーズの朝食をとる。

このパンが以外においしかったです。イタリアってパンがまずいって言われているらしいのですが、結構いけましたよ。フランスパンって感じの生地で、中は空洞なんですが、形はテトラポットを平面にした様な感じ。(説明になっていませんね)とにかくこのパン、イタリアでは良く見かけました。

朝食後8時半に市内観光に出発。ジュリアナというおばさん(自分で、日本で一時人気のあったディスコの名前と一緒ですねと言っていた)のガイド、ツアコンとツアーの人達とバスで市内へ。

最初にバチカン市国のサンピエトロ大寺院を訪問。
バチカンは言わずと知れたローマの中にある独立国ですが、国境っていうのはあって無いようなもので、歩いているうちに入ってました。(白い柵がポツンポツンと置いてあった所が国境かな?と、勝手に決めている)

ヨハネパウロ2世が姿を見せる窓とか色々説明を聞いた後、中へ。寺院の前の広場 (お正月のテレビなどで良く映る、信者が集まっている所)はギリシャみたいな柱とその上の120以上の像が圧巻でしたが、サンピエトロ大寺院はもっとすごかったです。
寺院は今、修理中で、バチカンの有名な門衛(門番?)は工事現場の前に立っているっていう感じで、ちょっと写真を撮ろうとは思えませんでしたが、ガイドブック等で良く見かける通りの派手な衣装でした。あの格好は昔から全く変わらないそうです。 ちなみに門衛には何故かいつもスイス人がなるそうです。そしてパウロは(こう書くと、友達みたい・・・・)ポーランド人だそうです。

寺院の中では説明出来ないということで、外でガイドの話しを聞いてから中へ。
まず右手に有名なピエタ像がありました。その前で写真撮影。イタリアって寺院の中 でも写真が結構撮れるんですよ。美術館でも、フラッシュさえたかなければOKな所だらけでした。

時間が15分ぐらいしかなかったので、とにかくずんずん奥へ突き進む。でも、とにかく左右、凄くって足を止めて見てしまう事数回。丁度朝の光りがステンドグラスから 差し込んで、暗い教会の中に入り込んでいたのですが、これを見た時、人々がキリスト教を信仰してしまう訳がちょっと分かったような気がしました。でもちょっとさめている私は、教会って上手く出来てるな〜と思ったのでした。神々しく見えるように出来てるんですよ、これが。(笑)

とにかく急げ急げで写真をとりつつバスへ。
途中、同じツアーの人がスタンドで水を買っているのを見つけ、私も購入。500mlぐらいで3000リラ(0.08を掛けると日本円)。後で分かったのですが、ローマは結構物価が高かったです。

次は教科書でも見たことのあるコロッセオ。
この付近のスタンドでは、物を買わないようにと注意を受けました。話しによると、かなりふっかけてくるそうです。ジェラート9000リラとか言うから絶対買わないでと言ってました。
コロッセオ前で団体写真を無理やり撮られ、希望者は頼んでね〜と言われるが頼まず。(笑)ガイドと共に中へ。思ったより中は狭かったです。今は遺跡っていう感じで、ここで何人もの人が人と、あるいは動物と闘う見せ物をして命を落としたと説明されてもピンときませんでしたが、古代人達は熱狂して観覧してたんでしょうね。
コロッセオの観客席のてっぺんには、沢山の柱があるのですが、昔はこの柱に布を引っ掛けて屋根をつけたりしていたそうです。(進んでますよね〜。屋根が開閉式のドームなんて)

コロッセオの外に出ると、古代ローマ人の格好をしたイタリア人が3人居ました。観光客と一緒に写真をとってお金をもらうっていう仕事をしている人達です。
ガイドの説明では結構安い値段だったのでツアーのおばさん達は駆けよっていましたが、結局結構取られていたみたいでした。皆で一度に撮れば安くなると思っていたらしいのですが、たとえ撮ったのは一回でも、一人づつ払ってもらうと言われたそうです。

その後、トレビの泉へ。でも、今朝は掃除で水が出ていない・・・仕方なく泉の横のお店でジェラートを買って、食べながら枯れた泉を眺めてお昼へ。

バスでレストランへ移動。カルボナーラスパゲッティと豚かなんかの(トマト味)お昼。びっくりしたのは、パスタが太い事。こんなの、日本では最近見ないなぁと思い ました。カルボナーラも日本のとは違う。いり卵?ってかんじの卵と、やけに黒胡椒がきいてて・・・・でも、ま、食べえられない事はないって感じ。

その後、スペイン広場で解散、午後中自由行動。
スペイン広場の階段を登り(ローマの休日でヘップバーンがジェラートを食べていた所。その後、観光客があまりにジェラートを食べるので、階段がベタベタになってしまい遂に禁止令がでたらしい)ローマ市内を高台から眺めた後、 同じツアーの初老の夫婦と(何故かちょっと仲良くなった)、一緒にお店が集まっているインテルナツィオナーレ通りへ向かう。途中から自信がなくなり、地図をおじさんに渡し、連れていってもらう私たち。途中、遺跡ぽい建物が沢山建っていました。街を歩いていると普通の建物の間に遺跡らしいものがあるというところは、京都と共通するところがあるかもしれません。坂が多いのは長崎?

どうにかこうにかナツィオナーレ通りにたどり着き、イタリアのデパートとスーパーの間の子みたいなUPIMに入る。でも、たいした物は売ってなくて・・・ その後何故かローマ三越へ。しかしトイレと電話を使っただけで外へ。三越で夫妻と分かれ、ナツィオナーレ通りを下り始めました。

途中、本屋で頼まれていたビデオがないか聞いてみるが、見つからず。 再びとにかく坂を下っていったのですが、いつの間にかここは何処?状態に陥る。 ピーンチッ!で、どこかわからないよ〜状態でとにかく人のいそうな所へ。
でも、ローマっていうか、イタリアの車ってめちゃくちゃ飛ばしてて、道路を横切るのも技術がいるんですよ〜。

結構苦労しながら、寂しい路地に入り込まないように気をつけつつ、何処だかわからない広場に辿り着く。とりあえず写真を撮って、近くにいたガードマンに道を尋ねる。
「スクージ、ドベェ、タッシー?」(すみません。タクシーは何処ですか?)
でもこのガードマン、俺に聞けって感じだったのに分からないらしく、側の同僚に聞くんですよ、これが。結局この道を下って行けばいいという事になって、またひたすら下る。すると、何と!トレビの泉に出てもんだっ!!

今度は水が出てました。ま、とにかく良かった良かったという事になり、お約束のコインをいそいそと用意して投げる私たち。一枚でローマにもう一度来られて、2枚で恋人が見つかり、3枚で離婚が出来ると言われているこの泉。
「コイン投げてないのに、もう一回ここに出ちゃったよ」なんて言いながらコインを投げました。

その後、タクシー乗り場へ。でも、このタクシーの運転手さんが、何か怪しくって2人で乗る気にはなれない・・・仕方なく、もうちょっとしてから来ようかと言うことになり、5歩位歩いたところで同じツアーの人(新婚さん)とバッタリ会う。

「ホテルに一緒に戻りませんか?」
と聞き、結局4人でタクシーに乗り込めました。途中、奥さんの方とバレエの話しで盛り上がる。

無事6時頃ホテルに着き、近所のお店にファンタを買いに。(イタリアでもファンタはファンタと言う)帰りにおいしそうなイチゴもあったので、2人で購入。1パック2500リラでした。日本のとちがって 黒っぽい赤で、太陽浴びました〜って感じなんですが、食べると結構すっぱかったです。

7時になったので、ロビーへ行き、オプショナル・ツアーのカンツォーネ・ナイトへ出発。7組(14人)とコンダクターしかいないのに、何故か観光バスが待っていたのでした。何て豪勢なの!(笑)

・上の写真は水の出ていないトレビの泉(左)とサンピエトロ大寺院内部(右)です。(著者撮影)

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