〜West Endのチケットを自分で購入する方法〜


・・・ただし、少しばかりの英会話力が必要です・・・


これからロンドンを旅行をしようという時に、せっかく行くのならウェスト・エンドでミュージカルを観たい!でも、どうやってチケットを購入していいのかわからない・・・そんな人は案外多いのではないでしょうか。

旅行ガイドで紹介されている日本の会社にチケットの購入を依頼する、もしくは旅行代理店に頼むというのが最も手っ取り早い方法かもしれませんが、その高い手数料を知ると、何だかそこで購入するのは腑に落ちない。
それに、どんな席になるのかも分からない。そんなのは嫌だ!という時に、お薦めしたいのが自分で直接劇場に電話をかけてチケットを予約、購入するという方法です。

海外でも使えるクレジットカードと、電話、そして少しばかりの英会話力があれば、案外簡単に自分でチケットが取れてしまうものなのです。

私がロンドンを初めて訪れたのは1997年の事。この時は当時ロンドンに留学中だった友人に全てチケットを手配してもらいました。
そして、今回2000年の秋。2度目の今回は自分でチケットを取らなくては!という事で、色々調べた結果、ハッカーがうろうろしているネット上に自分のクレジットカードを入力するぐらいなら、劇場に直接電話予約するのが一番いいらしいという結論に達しました。

こう書くと意外に思われるかもしれませんが、実は海外での公演チケットを直接電話で購入するのは初めての経験だったのです。
というのは、ウィーンの劇場は全て英文の手紙でのチケット予約ですし、ブロードウェイのチケットはまたまたNY在住の方&一緒に行った友人に電話予約してもらうという幸運に恵まれていたのです。

今まで旅先でも会社でも英語で話す機会が多々あるので、自分の英語が通じるのは分かっているのですが、何事も初めてというのは緊張するもの。ドキドキしながらロンドンの劇場に電話をかけました。

以下は、その時に準備したもの、あると便利なものの紹介を交えた実体験に基づくチケットの取り方のノウハウです。


まず最初に決めないといけないのは何を観るのか。それが決まったら、どこの劇場でやっているのかを調べて、そこの座席表を手に入れます。

ここでインターネットの実力発揮!という訳で、今何をやっているのかを知る為に、こんな所を訪れてみましょう。

London Theatre guide

http://www.officiallondontheatre.co.uk/index.cfm

THE LONDON THEATRE GUIDE - ONLINE

http://www.londontheatre.co.uk/indexnoframe.html

そして観るものが決まったら、座席表をゲット。それはここにあります。

http://www.londontheatre.co.uk/seating-plans/index.html

次に、劇場の電話番号と、自分の欲しい席をチェック。一階がSTALLS、二階がDRESS CIECLEという感じなのですが、劇場によって多少座席の呼び方が違う場合もあるので、座席表をよくチェックしてください。

さて、ここまで来たら次は電話のかけ方です。国際電話は高いというイメージですが、時間によってはそれほどでもありません。でも、せっかくなら一番安い時間帯にかけるのをお薦めします。
私が調べた中では、ここの会社をが一番安かったのですが・・・

日本テレコム 国際電話料金表(ヨーロッパからイギリスを選んでください)

http://service.japan-telecom.co.jp/prog/tariff0041/tariff.exe?frame+j+0

こちらの表からも分かるように、日本からかける場合、午後11時以降に電話するのをお薦めします。
私は3つの劇場に電話して結構あれこれ話していたのですが、国際電話にかかった料金は約1600円でした。合計8枚のチケットをとったので、1枚あたり200円というところです。それが手数料と考えると、かなり安いと思うのですがいかがでしょうか?

さて、次は電話のかけ方です。日本テレコムからかける場合、ダイアルは次のようになります。

0041-44-(0をとった先方の番号)

実例をあげてみると、次のようになります。

"The Old VIc"(2000年の秋はAMPのThe Car Man)

英国国内の電話番号・・・・・・020-7369-1762

日本からかける場合・・・・・・0041-44-20-7369-1762

というようになります。では、劇場に電話です!
といきたいところですが、その前に次のものを用意しておきましょう。

1、海外で使えるクレジットカード。カードナンバーと有効期限を聞かれます。

2、英語表記した自分の住所。
  番地、市or区、都道府県、国の順になるのでとっさに聞かれると躊躇してしまうものです。
  郵便番号もしっかり伝えましょう。

3、紙と鉛筆。予約番号等を控える事になります。

4、ロンドン滞在中のホテルなどの電話番号。聞いてくる劇場もあります。

では、いよいよ電話です。

まず、公演の演目、予約したい日、ソワレかマチネか、何枚欲しいのかを伝えます。チケットの代金は冒頭にお知らせしたホームページで確認してみてください。私の場合は一階席で真ん中で・・・というように頼んだので、いくらの席でとは言わず、欲しい席を頼みました。

そこまで頼むと、空いている座席のチェックをしてくれます。少し待たされた後、取れるよという返事、もしくはもっと具体的にこの列のこの席になるという返事が返ってきます。その時、座席表でこちらでもチェックしてみましょう。
取れたという返事しかくれない場合でも、聞けばどの列のどこの席かを教えてくれます。この時点で気に入らなければ、この列のこの辺りは空いていないの?と聞いてみてもいいでしょう。結構融通がきくようです。

さて、そのチケットでいいという事になると、チケット代金を告げてきます。次に聞かれるのは恐らく名前と住所、連絡先の電話番号と、クレジットカードナンバーです。カードの種類、カードの持ち主の名前、有効期限を伝えます。ここまでくると、後、もう少しです。

カードナンバーを先方が入力。この時点でチケットを買った事になります。という訳で、チケットは予約した日のレートで、受け取りは先でも請求はすぐに来ますので、ご注意ください。

次に、チケットの予約番号を先方が伝えてきます。チケットを受け取る時には、今伝えたクレジットカードと予約番号(Reference Number)を持って劇場のチケットブースにいついつの何時までに取りに来て下さいという事を伝えられます。もしくはチケットは郵送しますと告げられます。

因みにオペラ座の怪人、The Car Manは公演前にボックスオフィスに取りに行く事になり、フォッシーはびっくりしたのですが、普通郵便で送られてきました。

紛失なぞは考えない!郵便局に絶対の信頼を寄せています!という気迫が伝わってきましたが、本当に大丈夫か?!というフォッシーのチケットでした。それにしても、月曜日に頼んだチケットが土曜日に家のポストにもう入っているというスピーディーな展開はちょっとした驚きでした。

さて、ここで気になるチケットの代金ですが、先日早速来たクレジットカード会社からの請求金額をお知らせしておきます。金額はチケット代と劇場側の手数料、税金等全て込みで、レートは2000年6/19です。

オペラ座の怪人(2階席前から7列目中央)・・・£36.56(¥5919)

The Car Man(2階席最前列中央)・・・・・・・£37.50(¥6100)

フォッシー(1階席前から5列目中央)・・・・・£37.50(¥6100)

と言うわけで、一番高い席でも自分で取ると、電話代を含めて6300円ぐらいで購入する事が出来ました。
レートによって微妙に違ってくるとは思いますが、日本の感覚からすると随分安いものだと、驚かされました。


以上が私の経験に基づく国際電話を使ってのチケットの購入方法です。少しでも皆さんの旅先での観劇&感激の手助けになれば幸いです。

それでは、頑張って挑戦してみてください!


2000年8月13日 なつむ


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