遊ぶこの日は 忘れえめやも

飛火野(とびひの)
春日大社の南側に広がる一帯を飛火野という。
奈良時代も、今の奈良市の飛火野を中心に、春日野の一帯は
貴族達の野遊びの地であったようだ。
草原の上で打毬(うちまり)や蹴毬(けまり)などをして
楽しんだのでだろう。
高松塚の壁画の女人が持っているのが、打毬用の棒だといわれる。
万葉集にも二十首余、四季折々の歌がある。
当時の趣とはかなり違うかも知れないが、「若草の上でのんびりと
楽しんだ一日が忘れられない」という心情は、今も変わらないだろう。
文章は、スケッチ散歩「万葉の風景」より。