「大和万葉スケッチ」は絵はがき(あづま家製)になっています。
このバ−チャル画廊は冨田画伯のご許可をえてそのイメ−ジを伝えるるものです。


巻10・1880 

春日野の 浅茅(あさじ)が上に 思ふどち

遊ぶこの日は 忘れえめやも



飛火野(とびひの)
春日大社の南側に広がる一帯を飛火野という。


好天の日、飛火野は終日、行楽の人々でにぎあう。
スケッチなどしていると、鹿も絵をのぞきにくる。

 奈良時代も、今の奈良市の飛火野を中心に、春日野の一帯は
貴族達の野遊びの地であったようだ。
草原の上で打毬(うちまり)や蹴毬(けまり)などをして
楽しんだのでだろう。
高松塚の壁画の女人が持っているのが、打毬用の棒だといわれる。

 万葉集にも二十首余、四季折々の歌がある。
当時の趣とはかなり違うかも知れないが、「若草の上でのんびりと
楽しんだ一日が忘れられない」という心情は、今も変わらないだろう。

文章は、スケッチ散歩「万葉の風景」より。


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