〜 買い物&アンデア・ウィーンへ 〜
2004年11月05日
でも、その前に。開演は7時半ですから、それまでの間、最後の仕上げの買物に出ます。そう、配り物の調達は社会人として重要なミッションであり(笑)スーツケースの空きスペースとの攻防の品です。
迷うことなくスーパーマーケット、BILLAヘ直行。そして私が買うのはマン
ナーシュニッテン。ウィーンならどこでも売ってるマンナーシュニッテンは何処が一番安いかも既に調査済みという周到さ。やっぱり専門店よりスーパーに勝るもの無し!でございます。
という訳で、シュテファン寺院近くのBILLAに向かい、人用エスカレーターの横についている、カート用エスカレーターを何度見ても不思議だな〜とまじまじと見つめながら地下に下ります。その下り場の真正面にあるのが、マンナーシュニッテンの山。ウィーン限定版(輸出もしているそうです)、包装紙はピンク(輸出版は赤だとか)でシュテファン寺院の絵が入っています。その中味は、長方形の形をした、チョコをサンドしたウェハウス。そのサクサク感がなかなかおいしい、オーストリアっ子達に長年愛され続けているお菓子です。それを大量に買い込む・・・案外これがずっしり来ます。
次に、ウィーンといえばモーツァルトチョコ。これもまた大量に入っているのを探してカゴの中へ。その他、お土産は多目に買っても余らない、の法則を念頭に色々チョイスしていきます。
再び人用エスカレーターに乗り、1階で精算へ。スーパーの袋を手にそこから徒歩5分もかからない部屋に戻ります。
次なる行動は荷造りです。いかにこのウェハースとかクッキーとか、ガラス製品とかを割らずに帰るのか。パッキング技の見せ所です!(案外燃えます。笑)
基本的に壊れ物は衣類で保護。最初にスーツケースの四つ角に衣類を詰め、クッ
ションの壁を作ります。海外でバッグを買った時には中の詰め物を取りだし、衣類を詰め、その中に壊れ物を入れるとしっかり固定されるという一石二鳥の梱包を良くするのですが、今回バッグは買っていないのでそれは無し。衣類をぐるぐる巻いてパッキングしていきます。因に、ポスターなどを買った場合は新聞などでしっかりと巻いておくと折れずに持ち帰れます。余談ですが、NYで買ったアダムのポスター@Swan Lakeは無傷で我が家に辿り着きました。
この旅で買ったもので一番注意を払はなければならない物は、スノーマンの置き物の、木で出来たマフラーです。このマフラー。薄い木で出来ていて、立体的に宙に浮いているのです。その部分を慎重にティッシュで巻いて行き、「宙」っをしっかり埋めて新聞なども使いながら最後は衣類で仕上げます。
あれこれ詰めていくうちに、来た時には半分空だったスーツケースがほぼいっぱいになって来ました。最後の最後、自分へのお土産に買うと決めている、目の前のカ
フェ、オーバーラーのチョコレートボックスが入るスペースは確保しておかなければなりません。
今回の旅で、無理だけど本当にウィーンから持ち帰りたいもの。それは焼き栗とハイナーの焼きたてのプチパン!です。しかし、どちらもこの場で食べるからこそおいしい物ばかり。残念です。実は焼き栗を買って翌日食べても美味しいのか試してみましたが、ガチガチに固くなり、酷い状態でした(苦笑)日本で食べるには、あのドラム缶と栗、そしておじさんもセットで来てもらわなくては(笑)
荷物の整理も終わり、外も次第に夕刻色に染まってきました。昨日までのオペラ座とは違い、今日はアンデアウィーン劇場。しかもミュージカルなので、ちょっと気楽な格好で今日は出かけることにします。
ミュージカル『エリザベート』が上演されている劇場、アンデア・ウィーンはその昔、モーツァルトのオペラ『魔笛』が初演された事でも知られている劇場です。街中の何気ない劇場に思えるのに、歴史を聞くと流石ウィーンですね。
今回で3度目のウィーンですが、この劇場に入るのは今回が初めての事。場所はリングの外、生鮮食料の市場があるナッシュマルクトエリアになります。そして、セセッション(美術館)のごくごく近所。そして、ケルントナー通りとグラーベンの近くに位置するこのペンションからは、充分に歩いて行ける距離です。
それでは、明日は離れてしまうウィーンの街をしっかり見る為にも、歩いて行きましょうという事で、二人揃っていざ出発。明日が最後だと思うと、ペンションの物凄く古いエレベーターでまでデジカメムービーを思わず撮ってしまいます(笑)
大きな扉を押して外に出ると、すぐ左に見えるのはカフェ、オーバーラー。その前を通り、ドンナーの泉の方に歩き、ケルントナー通りに出て、ファーストフード系シーフードレストランノイトゼーの前を通り、ホテルザッハーのトルテ販売店の前を通り、オペラ座の横、カラヤン広場を通ってリングに出ます。
どうしてこう、そぞろ歩きが楽しい場所なのでしょうか。リングを渡り、セセッ
ションの方向に進みます。次第に増えてくる人の波。自分たちがそうなので、皆も同じに思えるのかもしれませんが、劇場を目指している人がどうも多いような気がします。
夜の闇が次第に辺りを埋め尽くしていく中、セセッションの「黄金のキャベツ」とも言われる球体の金の葉のオブジェがやけに目立っています。この道を真っ直ぐ進むと有名な壁面を持つメダリヨンハウスだなと思う間もなく、目の前に「Elisabeth」の文字が。なるほど。英語表記なのかと妙に納得。
劇場の前には既に人だかりが出来ており、劇場前には観光バスも横付けになっています。とっても活気づいている劇場エントランス。このミュージカルがいかに人気があるのかがこの入り口だけでも分かります。
私はインターネットの公式サイトからチケットを直接購入しましたが、数カ月前にもかかわらず、残席わずかで驚いたのを覚えています。よくぞ入手出来たことだと改めて幸せを感じながら、劇場に足を踏み入れました。
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