◇ スワロフスキーのスノーマンです ◇

・ウィーン旅行記 2004 vol.9・

〜ユリウス・マインル&スワロフスキーへ〜

2004年11月02日


 さて、イベントの一つだった「ウィーン国立歌劇場バックステージツアー」も終わり、今日の予定は夜のオペラ「椿姫」のみです。劇場はフォルクスオーパなので、電車を乗り継いでの移動となります。
という訳で、遅刻を避ける為、6時すぎには出発するという事に。何せフォルクスオーパと言えば!初めてのウィーン旅行の時に「フォルクスシアター」と「フォルクスオーパ」を見事に間違えて、遅刻未遂を引き起こし、タクシーを飛ばしてギリギリ間に合った経験のある劇場。更に、タクシーで来た故に駅の場所が分からず、夜中に泣きを見たちょっと鬼門な場所です。まあ、その後ミュージカル「ジジ」を観に行き、何事もなく往復したという実績(?)はあるのですが。

 という事で、2時間ぐらいの時間の空き、とくれば買物しかありません!といっ ても、我々の場合、ブランド品ではなくスーパーへ直行(笑)
 今日は遅くなるし、お昼はたっぷりだったので、スーパーのデリで夕食になりそうな食材を調達しようかという事になり、BILLAとユリウス・マインルへ。
 まずはシュテファンプラッツ近くのBILLAへ。地下にある食材コーナーへ行きますが、買わない時はたくさんあるように見えた「おいしそうなもの」も、いざ買うとなると、何だかコールドミールで躊躇してしまいます。うーん・・・パンは柔らかいんだろうか?とか、あのサイコロ状のチーズのオリーブオイル漬けみたいなのは油っぽくてヘビーなんだろうか?とか、ぐだぐだ考えてるうちに、やめておこうモードに。
次に期待!という事で、今度はグラーベンに出て突き当たりのユリウス・マインルへ。

 ここは高級食材を置いている有名なお店。男の子の横顔(シャドー)に赤いトルコ帽のマークが目印です。自社ブランドの紅茶などにもこのイラストは使われて います。

 入口からして既に拘りが感じられる、居るだけで楽しめる高級スーパーユリウスは、居るだけで嬉しくなってしまうような場所です。一階はチョコレート、クッキー、紅茶など、お土産にぴったりなものが所狭しと、うずたかく、でもきちんと整理され美しく積上げられています。2階はチーズ、ハム類など生物の食材を扱うエリアもあり、ここもまた拘りを感じさせられます。
1階のお菓子コーナーでは、商品ごとに国旗の表示が。それぐらい輸入食品を取り揃えているのです。お馴染みのリンツ、ゴディバなどのチョコレートをはじめ 、フランスのおいしそうな焼き菓子やトフィーなんかも並んでいます。うーん。目移りします。

 とにかく、まずは今夜の食べ物かな?という事で2階へ移動。パン、チーズ、ハムなどはそれぞれコーナーが作られています。
 チーズ一つとっても本当に色々揃っているし、ハムもパンも種類が豊富。でも、ここでまた「でもこれって、コールドミールよね」と躊躇モードに。パンを買ってもトースターは無いし、チーズを買ってもナイフはないし、部屋でお湯は沸かせないし・・・
 何だかんだ言っても、夜になったら温かいものが食べたくなりそうな予感に負けて 、結局「買物」は「見学」になってしまいました。

 家の近くにこんな店があればいいのにと言いながらフロアーをぐるっと一周。カップやティーポットといったユリウスのロゴ入り商品もさり気無く、でもしっかり並べられています。
 マジパンで作られた果物とか動物などを見ながら、でも「マジパン」そのものの味はたいした事ないのよねと、ここでも見学モード。結局何も買わずに再び一階へ。

 今度こそ、何か買おうと買物カゴを片手に歩き始めます。チョコレートは、今回オーバーラーのチョコを買って帰ろうと思っているのでパス。前回ウィーンの焼き菓子は何を買ってもおいしかったので、そっちをチェック。でも、結局最初にカゴに入ったのは、フランス産のトフィーでした。次にカゴに入ったのは、ワゴンに積上げられたクッキーの袋。言うまでもなく、ディスカウント商品(笑)
 結局こんなに食材がある楽しい所に来て買ったのはクッキーとトフィーだけとい う、ちょっと脱力な結果に。一方友人はなかなか充実した買物をして、再びグラーベンに戻りました。

 さて、これからどうするか。やっぱり気になるスワロフスキー。という事で、ここからも、我々のホテルからも徒歩2分もかからないぐらい近いスワロに移動。

 ケルントナー通りに面したスワロフスキーは1階、2階が売り場になっている大規模なもの。ビル全体がブルーを基調にしつつ、連ねられたクリスタルでキラキラ、キラキラ輝いています。
1階は置き物とアクセサリー、2階はアクセサリーオンリーで、品揃えは恐らくウィーン一だと思います。他の店と比べ、売り場面積が一番ここが広いようでした。

 11月だけに、ショーウィンドーにはクリスマスグッズが飾られています。トナカイ、サンタ、ソリ、ツリーなどが全て当然のことながら、クリスタルで出来ています。そして、私に一番アピールして来たのは、小さなスノーマンでした。

 小さな体にニット風の帽子を被り、マフラーをして、両手のひらを空に向け、その小さな手の上には小さなブルーの雪だまをのせています。
 そのつぶらな瞳は私を見つめ、「日本に連れて帰って」と訴えて・・・る訳はないのですが!じっとこっちを上目遣いで見ている、その子に見つめられている「気分」にすっかりなってしまいました。

 私の頭の中には、初めてイタリアを旅行した時の合言葉、「買わないで後悔するより、買って後悔する方が良い!」が鳴り響き、目の前の彼からは、連れて帰ってコールが(笑)
 まあ、そんな大層な代物でも価格でもないのですが、でも!身長約4cmぐらいの彼が日本円にして約8000円というのは、やっぱりちょっと考えちゃいます。小市民だから(笑)

 スノーマンは3人居て、私にアピールしてる彼は一番小さな男の子。これは家に飾ってても見落としてしまうサイズだなと思いつつも、やっぱり一番小さな彼の魅力にぐらついてしまう私。結局物言わぬ彼の目力に負け(笑)購入する事に。

 でも一旦タガが外れると、人間一気に買物モードに入るものです。気付いたら、スノーマンだけでなく、ブレスレットとネックレスも購入していました。といってもまあ、スワロですから、かわいい衝動買いの範疇ですね。

 免税手続きを終え、2年間世界中どこのスワロでも保証し、修理しますという説明を聞き買物終了。小さなスノーマンを連れて、ホテルに戻るべく歩き始めました。


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