〜プラハ城編 1〜
うーん。色合いは赤銅色なのでまだマシですが、とっても浮いてるこのオブジェ。というか、浮いているこの店(笑)しかも何屋さんか分かるオブジェって、これ、大阪のカニとかふぐとかと同じ発想なんですけど(苦笑)
さ、気を取り直してヨーロッパですよ、ヨーロッパなプラハ城に進みましょう。
赤ちゃんガッタン恐怖の石畳(いつもながら勝手に命名)を登り切った先には衛兵(門番?)付きの門がありました。左右一人づつ制服を着た男性が立っています。
そして勝手に行われている記念撮影会(笑)実はこの衛兵な人たちは何があってもじっと立って動かないらしく、次々に観光客が横に立って並んでは勝手に記念撮影をしているのです。という訳で、面白いので私も早速やってみることに。二人のうちのどっちにしようかな〜と勝手に選んでこの人に決定!
横に並ぶと背が高いのが良く分かります。そして、思わずじっと横顔を見てしまいました。
なぜならば、瞬きもしないぐらいじっとしているから。すごいですね。
そして、彼は世界中に自分の写真があるんですよ。きっと。知らない国で、知らない人に
みられてるわけです。そう思うとちょっと面白い仕事ですよね。あ、記念撮影が彼の仕事では
ないんだった(笑)
さて、このプラハ城。城と言っても日本の天守閣のようなものがある訳ではなく、色々な
建物の集合体です。一番の目玉は大聖堂で、これは600年もかけて建設されがゴシック
建築です。そして、大統領の執務室もあり、カフカの生家がある黄金小道まであり、とにかくここは集合体といいましょうか。プラハ城の敷地はとても広いのです。
という訳で、まずはチケットセンターに入ってチケットを購入するのですが、建物が色々分かれているので、チケットもセット券になっていて、3コースぐらいに分かれています。列に並んで自分の番が来るのを待つことしばし。いよいよという時に
「こんにちは!」
と日本語で話しかけられました。ちょっとルックスの良い20代の男性スタッフがにこにこと笑っています。そこで思わずこちらも
「こんにちは!」
と答えます。プラハに来て気づいたのですが、この国の人たちは「日本人?」とその人の国を
聞くのではなく色々な国の挨拶をして反応した言葉で相手の国を判断するようです。なんて素敵なことなんでしょうか。とてもスマートな方法ですよね。さて、我々の目的は大聖堂と黄金小道ですので、一番短い見学コースをセレクト。地図を貰っていざ出発です。
まず最初に現れたのは大聖堂。ゲートをくぐると直に荘厳なゴシック建築が聳え立っています。そして入り口は閉まっていて、そこを起点に行列が出来ていました。今日は日曜日なのでミサが中で行われているようです。時計を見ると開館予定時刻まで後15分といったところ。
では待ちましょうかという事になり、ロープが張られたウェイティングスペースの中に我々も入ります。
先ほどから曇りがちな空は今にも雨が降り出しそうで、我々に吹き降ろしている風は冷たく冬を感じさせます。地図を広げてこれからどう進むかを話します。待ち始めると案外長い15分で
寒さが余計時の経つのを遅く感じさせます。雨が本格的に降り出す前に開いてくれないかなぁと
見上げた大聖堂は見事な彫刻が施されていて我々を圧倒します。
そして、遂に扉が開きました。行列がゆっくりと動きはじめます。ぞろぞろと進み入り口を見上げると、思わずため息が出るぐらい見事な彫刻が扉の上を飾っています。そして足を踏み入れた大聖堂は、典型的なゴシック様式で高い天井の内部では、ミサの後だったからでしょう。パイプオルガンが鳴り響いていました。その音が荘厳さに拍車をかけます。
さて、この大聖堂の見所はこの建物もさることながら、ミュシャのステンドグラスです。
ミュシャ好きな友達はこのステンドグラスを楽しみにしていました。日本を発つ前にたまたまNHKハイビジョンでプラハ城の特集を放送していて私は先に映像で見たのですが、その中で紹介されたこのステンドグラスはとても美しいものでした。この作品の中心にあるのは、聖人バーツラフ。我々が泊まっているペンションの前の広場もバーツラフ広場、という事からも分かるように、彼はプラハにとって大切な存在なのです。
どこにそのステンドグラスがあるのか。両サイドに並ぶステンドグラスはどれも独特な
光を放っています。しかし、ミュシャのそれは他とは全く別の色合いをみせていました。
一目見れば彼の作品であることが分かる。独特な青、そして赤。この微妙な色はどうやって
出したのでしょうか。当然の事ながら他のステンドグラスよりも人だかりが出来ている
ミュシャの作品の前で、我々はしばらくその前で美しさを堪能したのでした。
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