・2002年November London・

自分で手配する舞台三昧を満喫する旅・ 準備号
〜航空券、ホテル、劇場チケットを手配する〜


 2001年10月、実はウィーンでオペラ三昧を計画し、9月11日のテロの後、 旅行という気分にならずに全てキャンセル(さすがに時期が時期だけに全て返金され ました)したあの日から約1年。今年こそ海外に行こう!と思った先はロン ドンでした。

 その原動力となったのは4月のAMP初来日公演の時、マシュー・ボーンやスコッ ト・アンブラーから直接教えてもらった「11月にNutcracker!をSadler's Wellsで やるよ」という事。さらに、マシューが教えてくれた「スコットはドロッセルマイ ヤーを演じるよ」でもあったと告白しておきましょう。

 さて、今回で3度目となるロンドン行きですが、前回と手配した内容はほとんど変 わりません。航空券を買い、前回と同じホテルを予約して劇場のチケットブース (ボックスオフィス)に直接電話してチケットを取る。この3つが終れば完了です。 ですが、今回航空券は直接JALから購入しました。


・航空券・

 今までは「格安チケット」を求めてHISから航空券を購入していましたが、今回 HISのHPを見ると、関空からヒースローまで飛んでいる唯一の直行便JALのチ ケットは、どうやらHISに頼んでも「前売り悟空35」を購入することになるようで した。それなら直接JALに頼んじゃえという訳で、すでにJALのネット会員に なっていたので(マイレージカードさえ持っていれば、簡単に登録できます)JAL のHPで調べてみました。

11月17日のチケットで、購入したのは8月4日。ネットでの購入は非常に簡単。 行き先と出発、帰国日を入力して検索すると、価格とチケットの種類がいくつか出て きます。そして、買おうと思うチケットを選択、購入手続きをします。私はクレジット カード払いを選択しましたが、オンラインに自分のカードナンバーを記入するのが嫌 だったので、「電話でカードナンバーを連絡」を選びました。翌日早速JALから確認の電話がかかって きましたが、他にコンビニで振込みも可能です。

 さて、このeチケットにはいくつかの利点があります。まず一つは、予約時に同時 に座席指定が可能です。座席表が表示され、既に予約済みの座席は無理ですが、空い ている希望の座席をクリックするだけで、キープ出来るのです。とはいえ、空港には2時間前には到着してくださいと言われるのですが、とにかく自分で選べるはいいですよね。
 次に、これはポイント!特に私のロンドン旅行記を読んで頂いた方には思いっきり 頷いてもらえると思うのですが、このチケット再発行可能なのです。紛失しても大丈 夫。これは心強いです(笑)

   さて、このインターネットとクレジットカードで支払いを済ませたeチケットは、 後日自宅に配達されてきます。それを当日空港カウンターに持って行き、発券しても らうのです。非常に便利でスピーディーです。今までHISで購入していた頃は書類 のやり取り、銀行からの振込み、そして当日関空でHISブースに行ってから航空会 社のカウンターに行くという手間が掛かっていました。しかし、eチケットならネッ トと電話が使えれば、当日空港会社のカウンターに行くだけ。何て便利なんでしょ う。

 さて、気になるお値段ですが、関空〜ヒースロー、JAL直行便往復で空港税込み& 日曜出発料金で113,070円でした。

★JALのHP★
http://www.jal.co.jp/


・ホテル・

  私のホテル選びのチェックポイントは、劇場通いに適している、つまり駅から近 く、劇場にも近い事。かつ、買物してもすぐに荷物が置きに行ける場所にあり、そし て朝食付きでバス、トイレ付きのツインルームで、一泊一人8000円ぐらい。ロン ドンなら地下鉄でいうとゾーン1には絶対居なきゃね。
という感じなのですが、物価が高いといわれるロンドンで結構我が侭な条件で探して、本当に見つかるの?と言う人も居るかもしれませんが、ホテルでなくB&Bを探せばちゃんとあるのです。それが前回も泊まったマーブルアーチにあるB&B、「エドワード・リア」。ベッドのスプリングは悪く、エレベータ−も無い。そして隣部屋の歌うおじさんの音には数日悩まされましたが、それでもこの便利な立地と価格は魅力です。

  まず、マーブルアーチという場所。これが非常に便利。バスの発着場所にもなって いますが、マーブルアーチ周辺は、デパートが軒を連ねる繁華街。地下鉄セントラル 線マーブルアーチ駅はこじんまりとしていて、ロンドンの地下鉄に時々あるエレベー ターを使ってホームに下りるという治安の悪そうなものがない、そして適当に人が居 るぐらいで、大きい駅特有のスリや置き引きのトラブルも少なさそうな駅です。
 マーブルアーチはオックスフォードストリート上にあり、そしてオックスフォード サーカスからリージェントストリートを下っていくとピカデリーサーカスに出る事か らも分かるように、ここは劇場街にも近いのです。そして、ホテルはその駅から、私 の足で2、3分。ガイドブックには1分と書かれていますが、2分はかかると思います。そして、大きな通りから少し入った所にあるので、夜は静かなのです。
 朝食はイングリッシュ・ブレークファースト。卵の調理方法、豆、トマト、ベーコ ン、ソーセージはいる?と毎朝オーダーをとってくれます。コーンフレーク、ジュー ス、ジャム、バターなどはセルフサービスで、お好きなだけどうぞという状態です。 そして、レセプション横には自由に使えるPCもあります。

 とまあ、こんな感じのB&Bで、5日以上の連泊割り引きがあって1泊一室80ポ ンド。一泊分だけ予約金として引き落とされた時のレートで行くと、一人一泊40ポ ンド、日本円で7,432円となりました。それなりに清潔で、便利でこの値段というの は、私としては丸です。

予約方法はいたってシンプル。エドワード・リアのHPから予約できます。色々条件を 出したい場合はメールを出してもいいでしょう。私はメールを送りましたが、10分後 ぐらいに返事が来て、あまりの早さに驚きました。さすがネットは早いですね。
 泊まる場所に、凄くこだわる人にはお薦めしませんが、そこそこきれいで便利なら いいという人にはお薦めします。

★エドワード・リアのHP★
http://www.edlear.com/index.html


・ウェストエンド劇場チケット・

  今回私が入手したチケットは以下の通りです。

11/18 コンタクト
11/19 マイ・フェア・レディ & ロイヤル・オペラハウス・バックステージツ アー
11/20 チキチキバンバン
11/21 Nutcracker!
11/22 Nutcracker!

 まず真っ先に購入したのはNew Adventuresの「Nutcracker!」。余りに力が入りす ぎで(笑)発売前にサドラーズウェルズに電話してしまいましたが、非常に親切で、 発売日が決まったらメールしてあげると言ってくれました。
そして、本当に発売日当日にメールが入ってきました。何て親切なんでしょう。結局私は、オーチャードでの恐怖感から見えないのだけは嫌!とばかりに、2階席の最前列ど真ん中のロイヤルシートなんぞを一日、2階の前にせり出した感じの、日本で言うとボックス席になる(と思います)所を一日ゲットしました。
 電話で「日本人だから、背が小さいんだけど、ちゃんと見える?大丈夫?」と劇場スタッフに訴えたところ「大丈夫。良く見えるよ。お薦めだよ。信用して」といわれてしまいました(笑)

 さて、お次はマシュー・ボーンが振付した大ヒットミュージカル「マイ・フェア・ レディ」。上演が始まった頃にはチケット入手困難で有名な舞台だっただけに、どん な席が買えるのかドキドキしながら電話。「今買える一番いい席を」と言うと、ス テージ前から5列目の真中が買えました。「えっ?本当に?凄くいい席!うれしいっ!」というと「でしょ?」と笑いを含んだ返事が返ってきました。

と、ここまできたところで、次に調べたのはロイヤル・オペラハウスの公演予定。バ レエもいいけど、オペラもいいなぁと調べてみると、私が予定している間に上演があ るのは、ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」一つ。しかも、上演 時間が5時間半・・・どうしよう。
 この長さ座ってるだけでも、結構・・・うーん・・・しかもワーグナー・・・海外 でなければなかなか観られないけど、でも連日劇場通いをする中で5時間半というの が一つ入るのは体力的に・・・ううう〜ん・・・でも、きれいになったハウスに行っ てみたいのよね〜。

 とHPを色々見ていると、噂に聞く「バックステージツアー」の紹介が!これだ。 これよ。これに参加しよう!という訳で、調べたところツアーがあるのは月曜日と土 曜日のみ。そして私が行けるのは月曜日。ロンドンに到着した翌日の朝はつらいけ ど、頑張って行っちゃえとばかりにロイヤルに電話。ところが・・・

「その週はね〜。月曜日はないの」「えっ。やらないの?」「そう。火曜日しかやら ないのよ」「あっ、18日火曜日にあるんですか?」「そう。10時半からね。その 週はそれ1回だけよ」「じゃあ、その日でお願いします」という事で、一時は駄目か と思ったバックステージツアーの参加が決定。90分の定員20名のツアーの価格は8ポンド。当時のレートで日本円で1,479円でした。これで、ロイヤルの舞台裏をじっくりみせて貰えるなんて、嬉しすぎる!!非常に楽しみです。

 以上の手配をしたのは夏だったのですが、ここでひとまずチケット手配は一旦停 止。というのは、アダム・クーパーの「On Your Toes」がウェストエンドで始まるか もしれないという噂がずっと出ていたからです。やるのなら、絶対に見たい!という 訳で、連日劇場通いを試みる今回の旅行の日程で2日間だけは開けておくことにした のです。

 ところが、秋になっても「On Your Toes」の話しは実現することなく、時間だけが 過ぎて行く・・・という事で、遂に11月4日、残りの二つの手配をすることに。
 まずはアダム・クーパーの奥様、サラ・ウィルドーも出演している「コンタクト」これは10月23日に始まったばかりなので、2週間前の今ではいい席が取れないかもしれないと思っていたら、今度も前から4列目の真中。もしかして人気無いの?と ちょっぴり不安になってしまいました。
 そして、残りの一つはニューズウィークでも取り上げられていた「チキチキバンバン」。こっちも前から4列目のセンターよりのチケットをゲット。劇場に直接電話すると、だいたいこんな感じで席が取れちゃうものなのでしょうか。

 という訳で、5公演+バックステージツアーの手配が全て完了。さて、バックス テージツアーとNut!以外のチケット代ですが、どれも一番いい席をと言ったので、40ポンド+2ポンド程度の手数料がかかりました。(Nut!は35ポンド+手数料、ロイヤルシートが40ポンドでした)

 既にカードの引き落としのあった「マイ・フェア・レディ」の例をあげると、日本 円にして7,674円。2年前よりチケットそのものの値段が全体に上がったようですが、それでも日本では信じられない価格です。
 また、日本のエージェントを通して購入すると手数料に3割、4割取られるという話しもありますから、少し英語がしゃべれれば劇場に直接電話して購入するのが一番いいと思います。座席表もネットで入手できますので、電話だと席を選びながら購入することが出来ます。詳細は「こ ちら」をご覧ください。

 ところで、チケットは現地調達でハーフプライスチケットなど、安いチケットを ゲットというのはどうなの?という疑問がありますが、先日ロンドンに一時留学して いた人の話しを聞く機会がありました。その人によると、案外手数料が高いという事でした。しかも行列が出来ていた り、見たいチケットが無かったりと、旅行者で時間を有効に使いたい人、確実に見た い舞台がある人には向かないのでは?という事でした。


 以上で事前の手配は全て完了。前回、トラベラーズチケットは結構使いにくかった ので(パスポートのコピーでは使えず、パスポート本体の提示を求められました)お 金は国際バンクカード(私が持っているのは三井住友のカードで、日ごろ国内で使っ ているカードです)で現地ATM両替引きだし(自分の口座から現地通貨での引き出 しとなります)&クレジットカードを使う予定です。

 それにしても、国際電話料金も安くなったし、欲しい情報はインターネットで全て 手に入る。実に便利になりましたよね。
それでは、行って来ます!


・・・ 2002年11月16日  なつむ・・・


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