イタリア旅行記  〜帰国・日本到着編〜  

<6/29〜30>

久々の日本人の団体を見て「ああJALだ」と実感しつつ喜んで日本の新聞を手にしました。

機内は日本人とドイツ人が半々という感じ。これがまた対照的でした。日本に帰る飛行機なので、当然日本人は旅の終わりにこの飛行機に乗っており、何だか皆お疲れモード。一方ドイツ人はこれから旅が始まるので元気いっぱい絶好調です。

私の後ろには日本人でドイツ在住らしい中学生ぐらいの女の子とその友達のドイツ人の女の子が、斜め横にはドイツ人の男性2人連れが乗っていました。この2組は本当に楽しそうです。
女の子達はドイツ人スチュワーデスと楽しそうに会話したり、身を乗り出して窓の外を見たりしています。男性2人は日本に行けるのがよほど嬉しいのか、ハイテンションでしゃべりまくっていました。
この2人の興奮は、機内食にそうめんが出てきた時頂点に達しました。一人がお箸が使えるのを自慢しつつもう一人に教えています。
箸使いが結構うまいなぁと思ってみていると、次に「このつゆに麺をつける」というレクチャーがはじまりました。その時です。教えている人の舌がそうめんを下から迎えに行きました。おー、凄いぞと思いつつしっかり観察させてもらう私。

すっかりバテバテの私たちは食事を軽く取り、その後、それにしても今日は本当に長い日だったなぁとしみじみ思いつつ長い眠りに着きました。

日本に近づいた時、もうそんなに時間が経っていたのかと思うほど私は眠り続けていました。
そろそろ関西国際空港です。にわかに機内がにぎやかくなってきました。むくんだ足を靴にむりやり入れ、降りる支度を始めます。

もう見える頃だろうかと思い、窓の覆いを持ち上げました。すると、そこには日本らしい色をした海が見えたのです。
そして、次には海に浮かぶ空港が。「これは珍しい!」と思ったのか、前に座っていたドイツ人の男性が、夢中になって写真を撮りはじめました。

海に浮かぶ空港、関空が眼下に広がってきます。
ああ帰って来たんだと思った時、シートベルト着用のランプがつき、飛行機は下降しはじめました。

ああ、日本に着いてしまう。着陸の衝撃が体に響きます。そしてとうとう飛行機が止まりました。窓から見える風景は、数日前と同じ日本です。

ああ、日本だと思った時、先ほどまでイタリアに居た自分が夢だったような気がしてきました。

たった9日間の旅でしたが得がたい体験の連続だったと思いながら、私は飛行機を降りました。

<利用したホテル>

ローマ・・・・・・・グランド・ホテル・フレミング(街まではタクシーで行くしかありませんでした)

フィレンツェ・・・・ルレ・チェルトーサ・ホテル(街まではタクシーで行くしかありませんでした)

ヴェニス・・・・・・ホテル・プリンチペ(サンマルコ広場へは水上バスで。水上バス乗り場まで1分)

ミラノ・・・・・・・ガレス(地下鉄リマ駅を出た所で便利です)

・上の写真は飛行機の中からフランクフルトを撮影したものです。(著者撮影)

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