Matthew Bourne's Nutcracker! Report@ Sadler's Wells Vol.2
21&22 November,2002
By Natsumu


 急に心拍数が上がった心臓の存在を感じながら、食い入るように見つめるキャスティング表。まず目に飛び込んできたのは、「DR DROSS=Scott Ambler」!! きゃん!スコット〜っ!!!スコットっ!!!無事、私しかこだわってない約束が果たせたわっ!!これで思い残す事はないっ!(って見る前から思い残す事は無いは嘘だろうと、また突っ込みが入ったような…)
 そして、「MATRON, HIS WIFE=Emily Piercy」まあ、楽しみではないですか!久々のピアシー。嬉しい限りです。
「SUGAR=Saranne Curtin」おお、美しいカーティンの姿がまた見られる。そして、「FRITZ=Ewan Wardrop」おお。なかなか豪華なキャストです。そして「CLARA=Etta Murfitt」もう分かりました。これは、オリジナルキャストではないですか。 「NUTCRACKER=Alan Vincent」ほらほら。このキャストを見よ!って感じ。そして、「THE ORPHANS」も豪華なラインナップです。

Kerry Biggin, Ross Carpenter,Belinda Lee Chapman,Vicky Evans,Valentina Formenti,Adam Galbraith,Sophia Hurdley,Paulo Kadow,Rachel Lancaster,James Leece,Michela Mezza,Gemma Payne,Neil Penlington,Aaron Sillis,lee Smikle,Mami Tomotani,Simon Wakefield,Shelby Wiliams,Philip Willngham,Richard Winsor

素晴らしい。友谷さんの、最年少の女の子もこれで見られます。やった!そして、リチャード!更に、ヴィッキー、ヴァレンティナ、ロス、ベリンダ、ミカエラ、ニールなどなど、もう、書くまでもなく楽しみです。

 そして、「THE ORPHANGE GOBERNORS」は「Adam Galbraith,Raachel Lancaster,Isabel Mortimer,Lee Simikle」まあ。イザベル・モーティマーまで!凄いキャストです。しかし、他の3人はTHE ORPHANSとかぶってます。うーん。既に謎。

更に読み進みむと、「PRINCESS SUGAR=Saranne Curtin」「PRINCE BON-BON=Ewan Wardrop」ふむふむ。そして、「THE CUPIDS=Valentina Formenti,Neil Penlington」 そして、また「KING SHERBERT=Scott Ambler」おほほ。口元が自然に緩んでしまいます。「QUEEN CANDY=Emily Piercy」Dr.ドロス&夫人がそのままキング&クイーンなのですね。久々の白鳥オリジナルキャスト、王子とガールフレンドコンビ!楽しみです。

「HUMBERG BOUNCER=Adam Galbaraith」「THE LIQUORICE ALLSORTS=Vicky Evans,Aaron Sillis,Richard Winsor」良かった良かった。ちゃんとリッチーの見せ場ありですね。
 「KNICKERBOCKER GLORY=Arthur Pita」おお!アーサーが。琵琶湖ホールの前で少し話す事が出来た時から、彼のとろけるような優しさに、彼の人となりにすっかりやられてる私。どんな役なのかしら。
 「THE MARSHMALLOW GIRLS=Kerry Biggin,Belinda Lee Chapman,Sophia Hurdley,Gemma Payne,Mami Tomotani」友谷さん発見!マシュマロからイメージするに、フワフワな雰囲気なのかしら。「THE GOBSTOPPERS=Philip Wilingham,Ross Carpenter,Simon Wakefield」ロス君といえば、弥生さんを思い出します(笑)

 さて、大満足のうちに今日の出演メンバーのチェックが終わり、それと同時に私の次にする事が決定。実は、手紙とお土産を持って来ていたのです。

 今回私が持って来たのは、マシュー・ボーン、スコット・アンブラー、リチャード・ウィンザーへの手紙と、友谷さんへのちょっとしたお土産です。マシュー、スコット、リッチーには今回「The Car Man」来日公演の時に撮らせてもらった写真を同封しました。カウンターに居るスタッフに渡して欲しいと願い出たところ、ステージドアの方に行って下さいとの事。一度劇場を出て、通って来た劇場横の自動扉の中に入って行きます。

 どうやらここがバックステージ入り口のようです。でも、とっても明るくきれいで、機能的に出来ていて、新しく出来たばかりの図書館かなにかのような印象を受けます。開演が近いせいか、何だか忙しそうな空気が漂っていますが、私のような完全な部外者が入っても気にする人は誰も居ないという大らかさもあったりして。 とにかく、早く渡して会場に戻るべしとばかり、受け付けてくれそうなカウンターへ直行。
 そこにいるスタッフに、会場に良く座っているマシューには会える可能性があるので、マシュー以外の人たちに渡して欲しいものを手渡しました。
スタッフは、はいはいと慣れた感じで、カウンターのすぐ後ろにある棚へ。出演者はちゃんとそれぞれピジョンボックスを持っているのです。そのボックスに無事入れてもらうのを確認してからその場を立ち去りました。

 さて、再び劇場に戻りチケットを片手に階段をのぼります。今回私が入手したのは2階席。本日は前から2列目の中央よりの左側、明日は最前列の真ん中です。
 例の『「The Car Man」@オーチャードホール、前の席の人が眠るまで全く見えませんでしたの悲劇』を教訓に、絶対に100%の視界を目指して、表情が良く見えるかもしれないけど、座高負けもあり得る1階席より、表情はちょっと見えないかもしれないけど全体が良く見え座高負けもない2階席を今回選択したのです。何せ、日本でも座高負けですから、英国で勝てる訳がなかろうと考えたのです。

 劇場に入ってすぐに目に入ったのは「Nutcracker!」とロゴの入ったセーフティーカーテン。なかなか氷をイメージさせるロゴで美しいです。座席を確認した後、再び2階席のロビーに出ます。
 グラス片手に話しの花を咲かせている人、私と同じようにキャストチェックに余念のない人、カップルの人、一人の人、グループの人、そして様々の年齢の人が開演までの時間を過ごしていました。実は昨日が初日で、今日は公演2日目。フレンズ(ファンクラブ)のメンバーも多いでしょうし、今日はかなりのマシューファンが多いはずです。

 いつもの通り、観劇前の準備の一つトイレに行くと、高校生ぐらいの子からお年寄りまで、ここもまた年齢層の幅広さを感じさせられました。
 さて、サドラーズウェルズのトイレ。わざわざトイレの話しを聞きたくない人も多いかと思いますが(笑)私が知ってるウェストエンドの劇場のトイレで一番近代的で、個数も多く、きれいでした。何せ、「マイフェアレディ」のドルリーレーンでは、「流れないトイレ」と「流れない洗面所」に私を含め数人が頭を抱えてましたので、これは特筆すべき事ではないかと!
 とにかく、サドラーズは新しくてきれい、エアコンのシステムがない劇場も存在している英国にして、かなり優れている劇場だと思います。

 個人的準備が整い、再び客席へ。座席に座り、ここなら良く見えると満足しているうちに開演時間に。もうそろそろだと思いながら、ほぼ満席になった座席を見渡していると、ぽっかりと開いた最前列中央席が目にとまりました。
 あれ?まだあの席の人、来ていないの?随分のんびりしている人たちです。ぎりぎりになって入ってくるのかしら。始まってから、すみませんっと入って来たりしちゃうのかしら。と気にしつつ、パンフレットのチェックを開始。おお、出演者の子供の時の写真が!後で、ゆっくりチェックしなくては。オケピットも準備が出来、後は暗くなるばかり。しかし、まだ例の席の人は来ない・・・最前列の真ん中なのに、何故??

と思って見ていると、開演時間ぎりぎりに、男性4人がぞろぞろっと入ってきました。ああ、ちゃんと来たと思い見上げた瞬間、心臓の鼓動が跳ね上がりました!  そろそろ始まる舞台への期待で既に心地よい緊張に包まれている私に、衝撃が全身に走ります。驚きのあまり、体中がドキドキ、そわそわ。あっという間に体温が2、3度上がったような気が・・・(実際に上がってたら倒れてるって。笑)
 ああ、何という幸運!何という巡り合わせ!神様ありがとう!!でも、意地悪!舞台を見ていいのか、その人を見ていいのか、私、今勝手にパニックしてます。

 開演ぎりぎりに入って来た4人。その人物が今の私の全ての原因。その問題の人、その人とは!!!


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