2007年07月01日
鏡の背面
コンラート・ローレンツの鏡の背面を読み終えました。ローレンツといえばソロモンの指環―動物行動学入門
で有名ですが、これを読もうかなと思っていた頃に何かの書評でこの本を知り、取り寄せたもののシートン動物記のような軽い読み物を期待していたのに、教科書のような内容に放置していたのでした(^^;)。
細胞・分子レベルの話から電気回路(!)、進化、文化、哲学等などあらゆる分野の話題が絡み合ってついていくのがなかなか大変でした。特に哲学的・宗教的な話になるとおいてけぼりです。
人間とは何か、魂とは何か、生命とは何か、を科学的に探ろうとすると認知・知覚の研究になるのか、高齢の科学者が最後「認知」の研究に取り組む、というケースが多いような気がして、そのあたりの興味を支えに根性で読み通したという感じ(^^;)。
2007年07月08日
出身県でわかる人の性格
出身県でわかる人の性格―県民性の研究を読みました。車のオイル交換をする間の暇つぶし用に本を探しに出かけた時、ちょうど目につきやすいところに平積みされていたもので。
ちょっと断定的すぎやしませんか?、出身者が読んだら怒り狂うのでは?というような気もしないではないですが、結構受けました。地元奈良県はそれほど辛らつではありませんでしたが、引用されている「人国記」の方は結構勝手なことを言ってくれてます(^^;)。こちらの方も一度読んでみようかという気にさせられました。
2007年12月03日
白夜行
まだ完読してません。途中です。今マリオの海賊版作っているあたり。
女ばかり4人で飲みに行った日、この白夜行と幻夜
の話題でそのうちの二人が盛り上がり、これは読まねばと注文したのですが、その後3連休もあったというのにまだ読み終えていないということは(^^;)。初めて読む作家さんですが、面白くないのかというとそうでもなくしっかりとした構成は好みだと思うのですが、なんというか非常に感情移入のしづらい作品です。
とはいうもののACTION注文するついでに幻夜をくっつけました。これから忘年会ウイーク突入で帰りの遅い日が続きそうですが、正月休みもあることだしで。
2010年05月08日
棋を楽しみて老いるを知らず
棋を楽しみて老いるを知らず
最近病院の待合室で読めるような軽い本ばかり読んでいるので、ハードカバーを買ったのは久しぶり。羽生さんの師匠ということと、タイトルに惹かれて買ったのですが、特に引退前後の近況に特化したことはなく、子供の頃から始まる自伝というか回想録でした。さっくり読めてしまいましたが、長期にわたって将棋連盟の会長をつとめられた方だけあって、棋士の中にあっては常識人なんだろうなという面と、やはり勝負の世界に生きている人だという面とが淡々とした文章の行間から垣間見ることができた気がします。
スポーツと違って将棋の駒を動かすのにスランプは無いだろうと思ってたのですが、脳も体の一部というか、意外にメンタルに左右されるものだということが新鮮でした。
普段あまり脳をフル活用してないから気がついていないのかもしれません。以前に一度どうしても解決できない問題にぶつかった時、あきらめて家に帰り一晩寝たらサクッと解けた事がありましたが、それと似たような感じかな。