Vol.3

<ACT TWO>

THE STARIGHT ROOMS A DANCE HALL-NEW YEAR'S EVE

拍手で迎えられた3人のヒーロー。最後に階段を降りてきたヒーローはシンデレラが助けたパイロット、ハリーだった。負傷した様子もなく立派な軍服を着、慣れた様子で称賛を浴びている。

すっかり彼らの魅力にまいった様子の女性達。遠巻きに三人を眺める人々の中で、ものおじせず彼らにアプローチする3人の女性がいた。シンデレラの義理の姉二人(ヴィヴィアン&イレーネ)、そして何と継母(シビル)である。
ヴィヴィアンとイレーネに迫られまんざらでもないヒーロー二人とは対照的に、シビルに迫られ逃げ腰のハリー。挨拶を交わしてすぐさまその場を離れようとするが、継母は隙を見せず彼を逃がさない。必死に逃げようとするハリーとしつこく食い下がるシビル。
そこにタイミング悪くダンスナンバーが流れて来る。嫌々ながらもその礼儀正しさ故にきっぱり断る事も出来ずハリーは継母の相手をする。
ヴィヴィアンとイレーネ、そのパートナーを務めるヒーロー達は楽しんで踊っているが、ハリーにとっては難行苦行。しなだれかかる継母を迷惑顔で受け止め、接近してくる彼女を出来る限り遠ざけている。
二人の激しい攻防戦が繰り広げられたダンスが漸く終わり、すぐさまその場を離れるハリー。振り切られたシビルは再び飲み始める。

メンバーが揃ったダンス・ホールは先ほどまでの賑やかさは無くなり、一応の落ち着きを持ち始める。その時、再び階段の上に新たなゲストが現れた。

一人遅れてダンスホールに到着したのはブロンドの髪を結い上げ、美しいライト・ブルーのドレスをまとったシンデレラだった。もちろんメガネはかけていない。彼女は優雅に階段を降りてくる。その時ドレスの裾からのぞいたのは、母の形見の美しい靴。フロアーに辿り着いた時、シンデレラを見つめる男性がいる事に彼女は気づく。 様になる姿で、煙草を燻らせながら彼女を見つめているのはハリーだった。彼はすぐさま煙草を消し、シンデレラに歩み寄る。彼女の手を取り、二人は優雅に踊り始めた。

シビルの時とは打って変わってハリーはシンデレラを巧みにエスコートし、流れるようにそして軽やかに二人は踊っている。そのまわりにダンス・ホールにいるメンバー全員が集まってくる。
一曲踊り終わった時、どこからともなくエンジェルが車椅子に座ったシンデレラの父を連れて現れた。父に駆け寄るシンデレラ。すると父親はシンデレラが幸せだった頃の父に戻っており、軍服を着て元気よく立ち上がるではないか。驚きつつも喜び父に抱きつくシンデレラをハリーは後ろからほほ笑みながら眺めている。シンデレラは父にハリーを紹介し、彼は二人の仲を認めるように頷いた。その横で継母は今起こっている事が信じられないという様子でただただ立ち尽くしている。

幸せに包まれているシンデレラに、ブルーカップルの男性がダンスを申し込みに来た。彼女はハリーに「踊ってもいいかしら?」と問いかける。余裕の表情でハリーは頷き、彼女は男性が差し出した手にその手を重ねた。
楽しげに踊りだした二人の間にもう一人のブルーの男性が入り込み、シンデレラのパートナーは二人になる。シンデレラは入り込んだ男性と踊っているのだが、最初の男性は入り込んだ男性の両肩に手を置いてい繋がっているのだ。するとまた一人が入り込み、また一人と次々に彼らは繋がって増えていく。遂に五人全員がダンスの列に繋がり、最後尾がダンスにくっついていくのが大変になってきてしまう。遅れる最後の一人をシンデレラはにこやかに待ち、彼らは楽しく踊り続ける。
しかし曲が最後に近づいた時、彼女はブルーの男性達から軽やかに離れ、ハリーの元へ。
しっかり最後はハリーの腕の中でダンスを終え、二人は幸せそうにほほ笑みながらどこかへ姿を消した。

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