イタリア旅行記  〜フィレンツェ・食事編〜  

< 6/25夜>

ピザ屋へ向かう途中、露店の並ぶ広場をちょっとひやかす私たち。ツアーの2人が何やら話しかけられて足止めをされ、何事?と全員でそちらに向かいました。

ツアコンが心配して「どうしたんですか?」と聞くと、2人は「何か言っているみたいなんだけど、分からなくて」と答える。
買えと言ってるのか、お店の男の人がエプロンを持ち必死でしゃべりかけてくるのですが、イタリア語の間に入っている「エプロン、エプロン」という単語だけしか分かりません。
結局この人が言いたかったのは「日本語でエプロンって何ていうの?」だとわかり、全員で「エプロン」と合唱する。

何も買わずに退却。途中「おはようスパンク」とキティーちゃんのTシャツを見かけ、まぁと思って通りを見ると子供が「おはようスパンク」のTシャツを着て歩いていました。

漸くピザ屋へ着き、2階へ。メニューは親切にもイタリア語と日本語が平行して書いてありました。
2人でピッツァ・マルゲリータとエビのリゾット、サラータ・ファンタジアというのをとり、飲み物はいつものミネラルウォーターのガス抜きをたのむ。が、何を勘違いしたのかウェイターがガス入りを持ってきました。
「ノ、ノン・ガッサータ!」とわめく私。「え?」という顔をしながら何故か開けた栓をビンの口に被せ、栓抜きで上からたたくウェイター。もしかしてそれをまた売るつもりなんだろうか????とびっくりしました。

無事にガス抜きの水が来て、料理も揃って皆で食べ始める。サラータ・ファンタジアという大げさな名前のついたサラダは四角くカットしたチーズ、オリーブ、ハムが入った普通のサラダ。でも、サラータ・ポモドーロを取った前の新婚さんのは名前通りトマトしか入っていなくて、奥さんの方が私達のサラダを指して「あれがいい〜」と騒ぐので、仕方なくチーズ、オリーブ、ハムをおすそ分けしました。

サラダですが、イタリアは何処にいってもドレッシングはなく、食卓にオリーブ・オイルと塩、コショウ、そしてたまにワイインビネガーが置いてありました。それを適当にかけて自分で味付けをするのですが、これが以外に優しい味でおいしいんですよ。 素材の味も良く分かるし。材料の味を壊さないイタリア料理らしい食べ方です。(一度お試し下さい)

ツアーについているイタリア料理以外のイタリア料理を食べた初めての食事は、おいしーっと驚く程ではありませんでしたが、なかなかでした。でも、ナポリとかならもっとおいしいのかもしれませんね。

「ホテルに帰るシャトルバスを8時半に出しますから、絶対に遅れないでください!」とツアコンが連絡していたドゥオーモの集合場所へ、ツアコンと一緒に遅刻して到着。

ホテルに向かう途中、バスの運転手さんの好意で、ミケランジェロ広場へ連れていってもらいました。高台にあるこの広場はフィレンツェの街が見渡せ、夕暮れ(既に9時近いのに日本の夕方ぐらいの明るさ)の街を見るには最適な場所です。

夕暮れにぼんやりと見えるドゥオモとポンテベッキオ、そして広場にたつダビデ像(レプリカ)。本当に美しくて、運転手さんには大感謝でした。

きれいだなぁと思いながら写真を撮っていると、チェコとかロシア人っぽいスカーフを頭にかぶったおばさんらしき人に、何語かわからない言葉で話しかけられ、カメラを手渡される私。どうやら撮ってと言っているようなので、フィレンツェの街をバックにカメラを構えました。

ドゥオモを入れるの?それともポンテベッキオ?と聞くと手を振り回したので、全部かな?と思い頷いて見せました。友人が、荷物持ってましょうか?とジェスチャーすると、見知らぬ人にこのおばさんは荷物を預けてポーズをとるんですよ!
おもしろい人だなぁと思いつつシャッターを押してカメラを返すと、また分からない言葉でお礼を行って、ツアーかなんかの団体に帰っていったのでした。この人は一体何人だったのか、未だに謎です。

それはともかく、フィレンツェに少なくとも2体はあるダビデ像のレプリカは、どっちも本物とは比べらものにならない位、出来の悪いものでした。レプリカを見てこれで見たと思って帰ってしまう人がいたら、気の毒です。絶対アカデミアまで足を運んで見るべきです!本物は違います。見ただけで分かります!

ホテルに着くと、交渉したかいがあって、部屋は広いバス付きのツインルームにかわっていました。やっとトランクを開ける事が出来るようになったので(前日は部屋が狭すぎたので全開には出来なかったのです)、荷物の整理をしてから、その日は眠りについたのでした。

・上の写真はフィレンツェの街をミケランジェロ広場から撮影したものです。 (著者撮影)

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