イタリア旅行記  〜ミラノ・地下鉄編〜  

<6/28・午後>

イタリアの駅って豪華だねと言いながら、バスから降りてミラノの中央駅を眺めるご一行。レストランはそのすぐ側にありました。

座るとすぐさま出てきたのは大皿いっぱいの生ハムの前菜。結構塩分が強いなぁと思いながら、何だか乾燥しかかっているハムを食べる。次に出てきたのはリゾット、パスタ、そして名物のミラノ風カツレツ。お腹いっぱいと言っていると、タルトまで出てきました。

ツアーの皆で食べる最後の食事は1時間程度で終わり、その最後にはツアコンが大阪組6人の航空券を渡しに来ました。
成田に帰る人達は明日ツアコンと一緒にミラノから直行で日本に帰るのですが、私たち関空組は現地係員にミラノのリナーテ空港まで送ってもらい、その後は自力でアリタリア航空でフランクフルトまで行き、JALに乗り換えて帰らなければならないのです。
フランクフルト空港の詳細を聞き、メモを取りながら最後の挨拶を交わしました。

食後、有名ブランド店が建ち並ぶモンテナポレオーネ通りに全員で移動し、そこで解散。まず初めに「コルソコモ」に行くべく地下鉄を目指しました。

初めて自力でミラノの交通機関を利用する。これは結構緊張しました。
ミラノの地下鉄は発達していて、これに乗れば行きたい所にだいたい行けます。 ラインは3つで、観光名所の近くには必ずといっていい程地下鉄の駅があります。

時々「イタリア」ってマクドだらけだなぁとつい間違えて思ってしまうのですが、マクドナルドに似た赤地に白文字で「M」と書いてある看板が立っている所がミラノの地下鉄の入口です。

切符はキオスクで買います。75分間利用でき、一回一律1500リラ(¥120)ニューススタンドの様なキオスクに行き、
「ウーノ、プレファボーレ」と言うと、黙っておじさんが切符を渡してくれます。

その切符を持って改札へ。改札はボックスに切符を差し込みます。入れると時間がスタンプされます。
ステンレスの様な金属で出来た、良く日本の遊園地の入口とかにあるような、腰のあたりに作り付けている回転式改札を通って中へ。
この改札には時々スリが出没するそうです。被害者の話しによると、この回転式改札を通る時男が後ろからポンと押してきて、その人のカバンが改札口に当たり、カバンが後ろに跳ね返ってしまった隙に、お財布をスラれたという事でした。この話しを聞いていたので、私たちはしっかりカバンを前に持ち改札を通りました。

どの駅もそうでしたが、ホームは改札から階段を降りた所にあります。3路線あるので、駅によってはたくさんホームがあるのですが、階段の横にそのホームに到着する電車の路線図が必ず貼ってあり、それで確認してからホームに降りていけば、混乱する事なく、地下鉄に乗ることができます。

階段を降りていくと結構暗い寂しい雰囲気。ちょっと怖いなぁと思いつつ電車を待ちました。漸く電車が来て、ガリバルディ駅へ。電車の中は日本の地下鉄と同じくシートが左右にあり、手すりと釣り革がありました。人々はなんだか疲れているようで、全体に暗い感じ。途中乗り換えて漸く目的地に着きました。

目指す「コルソコモ」はピンクのビルの近く、アリタリアの向かいよと教えられていた私たちは、ガリバルディ駅の改札を出て辺りを見回しました。

すると、どうやって歩いて行けるの?というような所にピンクのビルが。私たちが立っている所の周囲には車専用の道路というか、寂れた道というか、とにかく歩く気のしない道しかありません。仕方なく来た道を戻る事に。
すると、地下道がありました。でも、ちょっと暗く何だか怖い感じ。といって、他に方法もないので、行ってみる事にしました。

すると、バイオリンの音が聞えるではないですか。見ると、男の子を連れたお父さんらしきジプシーが、地下道でバイオリンを弾いていました。こうやって稼ぐジプシーも居るのねと思いながらちょっとこわごわ前を通過。階段をのぼると、ピンクのビルの側に出ました。そして右手を見るとアリタリア。これは目的地に近づいているぞと喜び、自信を持って歩き始める私たち。

道路を横切り、注意してお店を見ていると、ちょっと他のお店とは違った雰囲気の場所がありました。
玄関の扉が開いていて、中をのぞくとおしゃれな中庭がありました。そこはカフェにもなっているようです。2階に上がる階段が左手にあり、そして正面にはエル・デコなどの雑誌で見る様な家具が。これが「コルソコモ」でした。

・上の写真はミラノの某銀行(左)、ミラノ中央駅(中央)を撮影したものです。
 イタリアはそんなものまでこんな形をしていました。(著者撮影)

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