イタリア旅行記  〜ミラノ・買い物編1〜  

<6/28・午後>

地下鉄を降りて再びドゥオーモ周辺へ。とりあえずイタリアのデパートに行ってみようという事になり、イタリアではチェーン店になっている「リナシェンテ」へ向かいました。

入り口からここは混雑しています。日本のデパートと同じく一階は化粧品やバッグ、アクセサリーなどの装飾品がディスプレイされていて、その上の階からが洋服です。
買おうと思っていた化粧品メーカーのブースを見つけたので、石鹸を購入。すると、まず処方せんのような紙を渡されレジに行ってと言われました。その紙を持ってレジに並ぶと次にはレシートをくれます。それを持って再び売り場へ。そこで初めて商品を手にする事が出来るのです。なんだか結構手間のかかる方法をとっているなぁと思いました。

友達がピアスが欲しいというので、お店の人に聞いてみたのですが、どれも大きめなものばかりで日本人には結構勇気のいる代物ばかり。諦めて、とにかくトイレにだけは入って行こうという事になり(フィレンツェの教訓を生かして、行ける時には必ず行く事にしました)レディースものの売り場へ。

余談ですが、デパートのトイレはお薦めです。チップはいりませんし、掃除もちゃんとされています。それに、旅の間私が度々衝撃を受けていた便座のないトイレには一度もお目にかかりませんでした。日本も旅行に来たらそう思うのかもしれませんが、とにかくイタリアはトイレがあまりない所です。日本のようにデパートも多くありません。見つけたら、とにかく入るようにした方が後で後悔せずにすみます。

せっかく上がってきたついでに洋服をみるものの、どれもこれも結構大きいサイズのものばかり。でも、店内を見回してもイタリア人はそう大柄ではないのです。どうやって皆着ているんだろうと不思議になる。イタリアではサイズを直して着るというのが普通なのでしょうか?
でも、染めやデザインは結構いいものがありました。値段も手ごろなので欲しくなるのですが、着てみるとどうもブカブカでズルズルです。特にこのリナシェンテの商品は大きいものが多かったので、諦めて再び街へ。

次に行ったのはレコード店。バレエのビデオをチェックするものの、目新しいものは何もなく、早々に出る。

その後マックスマーラーの向かいにあるマックスマーラー・アウトレット店に入りました。人は多いものの、商品は結構あるものの、所詮はアウトレット。とにかくサイズの大きいものがほとんどでした。という訳でまた、何も購入せずに外へ。

次にベネトンを見つけてとりあえず中へ。何故か日本のプライスカードが付いているブラウスを発見。これじゃ、どこで買ってもやっぱり同じ?と思う。バラバラになって店内をしばらく見て、友人はどうなったかなと思って見てみると20代の女性の店員につかまっていました。私が行くと「何か私の袋を見てハイテック、ハイテックって言ってたんだけど、私も行きたいっていってたのかな」という事で、雑談をしていたのだと分かる。うーん・・・・ミラノっ子にとってハイテックって注目のお店なんだろうか?!と言って外へ。

しばらく歩いたところで友人が洋服を見たいと思うお店を発見。ハイティーンから20代前半向けのような商品が並んでいました。Tシャツを着てみたいというので私が英語で交渉。(ミラノのお店はどこも英語が通じます)Tシャツにもかかわらず試着させてくれました。
漸く洋服を購入して店をでる私たち。

とりあえず買い物が出来たので、父の頼まれものを買うべくカルティエを目指して歩きだしました。
荷物が結構増えてきたねといいつつ歩き、ふと顔をあげると、何と目の前にジプシーの女の子と男の子の2人連れが!男の子が新聞を持っていました。驚きましたが、じっとにらむように見ると、諦めたらしく、新聞を掲げ始めていた手を降ろしました。
初めての経験に、通り過ぎた後から心拍数が上がる私。ああ、これがジプシーなんだと思いつつカルティエの前に到着。

何だか入りにくい雰囲気です。店員は店の入口にかたまって外を見ているし。ちょっともじもじしていると、イタリア人(?)の二人連れがベルを鳴らして入って行きました。いそいでそれに乗じて中へ。
入るとすぐに「May I help you?」と聞かれたので、「I would like wrist watch for men」と答えると奥のテーブルに案内されました。
椅子に掛けて待っていると、カタログを持ってきました。その中からどれが良いかを選んで伝えると、そこで初めて係の人が時計を持ってきました。5つぐらいの箱を重ねて持ってきて、テーブルの上に置きます。先ほどから話している女性がその中の一つを抜き出して目の前で開けてました。

さすがにどれも美しいデザイン。本人が言っていた希望にあうものを一つ選び、値段を聞いてみると日本で買うのとは雲泥の差。早速購入する事に。
「プレゼントですか?」と聞かれのでそうです(と言っても本当は買って帰る事がプレゼントだったのですが)と答えると、白い包装紙とカルティエ特有のえんじ色に白でカルティエと書かれたリボンできれいに包装してくれました。免税手続きの書類と時計を受取り、買い物終了。

漸く一仕事を終えたなと感じながら外へ。時計を購入した後では、先ほどのジプシーとの対面が外に出ると一層怖いものに感じられるようになっていました。ジプシーは持っているものを見るという話しも聞いていたので、時計を自分のバッグの中へ入れました。

・上の写真はドゥオーモを撮影したものです。(著者撮影)

HOMEに戻る
ミラノ・到着編に戻る
ミラノ・ホテル編に戻る
ミラノ・最後の晩餐編に戻る
ミラノ・ドゥオーモ編に戻る
ミラノ・地下鉄編に戻る
ミラノ・雑貨屋編に戻る
ミラノ・買い物編2に進む