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・January・February・


<February>

Movie・GANTZ/PLAY・ろくでなし啄木

◆2月5日◆PLAY◆ろくでなし啄木◆

2004年に放送されたNHK大河ドラマ「新選組!」以来の親友二人、藤原竜也と中村勘太郎が念願叶って上演にこぎつけた三谷幸喜書下ろしの舞台「ろくでなし啄木」。この舞台にたどり着くまでと稽古の経過や幕が開いてからの様子は、朝日新聞の三谷さんのコラムを読んでいる人は全員詳しいと思うのですが!とにかくこの二人の執念?の結実の舞台を観に行きました。そう、酔っ払っては二人で「書いてくださいよ〜」と迷惑電話をかけ続けた努力?の結果がこの舞台だそうです(笑)

まず一言どうぞと言われたら、「勘太郎が勘三郎にそっくりになっててびっくりした!!!」と舞台の内容とは全然関係ない一言が出て来ちゃうんですけど、まあ、びっくりするほど似て来ましたね〜。面長なところとか、おじいちゃんの芝翫さんに似てるなぁと思ってましたが、人間って年を重ねるに連れ、親に似てくるんですねぇ。
そして二言目は「勘太郎、いい役者になったなぁ」と。本当に想像以上の懐の深さというか幅の広さというか、役者としての広がりを感じました。これはこれは、楽しみですよ、本当に。子供の頃から密着ドキュメンタリーとか見てたので、気分的にはすっかり知り合いの子、みたいになってますが(笑)本当に良い役者になってました。印象としては「真面目」なお兄ちゃん、ちょっと自由な弟七之助だったんですけど、真面目なだけではなく、ちゃんと「闇」も「軽妙さ」も絶妙に見せてくれていました。お兄ちゃんいつの間にかこんなに「役者」になってたんですねぇ。。。としみじみ。

と、ここまで藤原君を置き去りにしてましたが(笑)彼は生き生きしてました。あはは。これ、褒めてるんだろうか?って感じですが褒めてますよ。吹石さんも初舞台だそうですが、ハイスピードな二人に一生懸命ついていってました。天然っぽさも良く出てました(笑)

さて、石川啄木。子供この頃読んだ教科書の短歌から受けていた印象は、はまじめで貧乏な人、というものでしたが、どうやら現実は違っていたようで。本当「ろくでなし」だなぁと(笑)
という訳で、今回の舞台は石川啄木と中村勘太郎のイメージが変った作品でした!と言って終りたいと思います。

追伸
 劇場の注意放送が三谷さんと野田秀樹さんの掛け合い漫才?みたいなのだったんですけど、豪華すぎませんか?(笑)


◆2月1日◆Movie◆GANTZ◆

2011年初映画が、GANTZって・・・(笑)
友達と行ってきました。ニノ×マツを見に!原作を知らないので、あくまでも映画だけを見た感想と思って読んでください。

一言で言うと、面白かったです。エンタメです。そして、ネギ星人を超えると、画面的にそう厳しいことは無くなると思います。ネギ星人は結構グロテスクでしたね・・・R12ですしね。何のこっちゃ、という人の為に少しあらすじを更にあらくご紹介!

地下鉄にひかれて死んだはずの2人がGANTZという黒い球体がある部屋に「転送」されます。そこには彼らと同じく死んだはずの人が他にも「転送」されています。それぞれに死因は違いますが、とにかく死んだはずなのに何故か彼らは現世に留まってGANTZに召喚されているのです。
しかし、彼らはGANTZの指名してくる「星人」と闘わなくてはなりません。戦いごとに点数がつけられ、100点になると死んだ人を一人生き返らせるか、記憶を消されてGANTZから解放され元の生活に戻ることが出来るというルールが徐々に分かってきます。

GANTZ前編では、ネギ星人、田中星人、そして仏像とのバトルが繰り広げられます。この仏像がね〜曲者でして。関西在住だけに、仏像のポスターとか駅に良く貼っているのですが、映画を見た翌朝、千手観音のポスターを見て、「こ、怖い!!」とギクっと来た自分が笑えました。影響受けすぎ。
でも一緒に見た友達も同じだったって言ってたんですよね。まあ、相当凶暴な仏像だったって事です(笑)

見終わった後、とにかく疲れますが、続きが観たい!!となるのは間違いないです。原作ファンの方は色々言うところもあるでしょうが、原作を知らずに映画を見ただけでちゃんと分かるようになっていますし、ぐいぐい引っ張られていくので、エンタメとしてはちゃんと成り立っていると思います。しかし、伊藤歩どこに出てたっけ?(笑)

一緒に行った友達とは、時々「○○してくだちい」とか、GANTZ言葉で遊び続けてますが(二人ともいくつだ?笑)とにかく後編が楽しみです。


<January>

PLAY・抜け穴の会議室/カメレオンジャジカルライヴショウ

◆1月16日◆PLAY◆カメレオンジャジカルライヴショウ@西宮芸術センター◆

以前から友達に「ローリーの舞台を見せたい!!」と言われ続けること数年。そして彼女から「なつむさんがうちの劇場に来る日が決まりました。ローリーが来ます!」というメールが届いたのが2010年のある日。そして2011月1月に私は西宮行の電車に乗っていました。

今年の冬は寒くって、雪に悩まされることもしばしばでしたが、この日もすこぶる寒く、厳しい〜っと震えながら劇場へ。実はこの日、東京からの新幹線が雪の為途中でしばらく止まったそうで、リハーサルがほとんど出来てない!という告白つきでのショースタート。それでも出来ちゃう大人で味な人々なのですが、とにかく!ローリーの個性って何でしょう。そして私音楽の好みとローリーとか高泉さんの好みは似てるみたいなんですよ。つぼな曲だらけでびっくりでした(笑)

例えば、ベルヴィルランデブーとか、もう、痺れまくった曲ですよ。アカデミー賞でのパフォーマンスで初めて知った時には、すぐにCD買ってしまって、聴いてまたますます痺れた記憶が。その歌を今回(適当な歌詞になってたけど。笑)生で聴いてしまいました。
ローリーの歌う「ミスター・ジゴロ」を聞きながら、私の中ではヴァンヘイレンの元メインボーカルデービット・リー・ロスだな〜と思っていたらローリーもデービット・リー・ロスでこの歌知ったんですよって話してるし。年齢は彼の方が上に違いないんですけど(笑)色々好きな音楽がかぶってるんですよね。
まさかまさかのフレディー・マーキュリーの伝説?のダイア柄レオタードで出て来た時にはその振り切れ方に完敗致しました(笑)この人、本当に生き生きしてますよね〜。余談ですが、彼のいとこが槙原敬之なんですよね。マッキーとローリーを輩出する一族って凄い!何という音楽の才能の家系。そして、何て濃い人たちが居る家系(笑)

高泉さんは、守君イメージが私の中では強いので確認、っていう感じだったんですけど、ローリーの個性は思った以上に強烈で面白かったです。
そして彼らを支えるミュージシャン達が本当に素敵!特にピアノの人にしびれました。彼の演奏でベルヴィルランデブーのジャズ版バッハが聴きたい!!!なと。また機会があれば聴いてみたいと思います。雪に怯えながらも聴きに行けてよかったです。


◆1月14日◆PLAY◆抜け穴の会議室@シアタードラマシティ◆

私にとって2回目のチーム申の公演は、前回より更にキャストが渋くなり(笑)大杉蓮さんと蔵之介の2人芝居でした。
蓮さんというと、去年の私にとっては「ゲゲゲの女房」と「ジョーカー」のマスターという、間逆な役が混在しつつ何だか馴染み深くなった人。 蔵さんと蓮さんが二人揃ったら、そりゃ見に行くでしょう!という感じで即決。足を運ぶこととなりました。

 前回の「狭き門より入れ」と今回の「抜け穴の会議室」。いずれもこの世と繋がっている異空間が舞台なんですよね。蔵さんこういう話しが好きなんでしょうか。この舞台の初演は仲村トオルさんだったそうですが、芝居の前の場内放送は仲村トオルさんと亀治郎さんが担当!最近この場内放送が「豪華」というのが多いのですが、チーム申もなかなかなものです。そして、声だけの出演で芝居には呼ばれなかったと二人からブーイング。ふふふ。

さて、物語が始まります。点滴をつけられた状態で眠りから覚める蔵之介。そして既にこの空間の住人として時を過ごしているらしい蓮さんがその部屋の外へと繋がっているドアから登場。出入りは自由なようです。部屋には積み上げられた本。その本に書かれているのは、人一人の一生の記録です。
目覚めた男は自分の置かれた状況が分からない。そして部屋を訪れた男は以前からこの世界の住人になっているらしく事情がある程度分かっている様子。詰まれた本を開き、読み進めてみると、この部屋に居る二人は輪廻転生を繰り返しながら何度も出会い、同じ時を共有していたことが分かります。ある時は父と子。ある時は夫婦。ある時は知人。自分の過去を知り、関わった人たちと過去を反芻し、昇華することにより人はまた転生に導かれていく、という物語でした。

初演当時仲村トオルさんが大杉蓮さんの役だったと聞き、二人の関係性がまた違ったものに見えただろうなぁと思っていたら、今回大杉さん用に大幅に書き直したとの事。同じ作品が演者によって変っていくというのは、作者が生きているからこそ出来る事ですね。

二人の役者をたっぷり味わい、日本人が日本語で書いた脚本のストレートな伝わり方に楽しませてもらった約2時間。チーム申の次回作も関西に来てくれたらまた観たいと思います。



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