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熱しやすく冷め易いもののはまる時は結構ディープにはまります。Amazonにリンクを貼りつつ絶版本の多さに時の流れを感じてしまいました。

2007年04月07日

アルセーヌ・ルパン

一番最初にのめりこんだものは、中学・高校時代にはまった推理小説。きっかけは図書室で読んだルパン対ホームズ。
シャーロックホームズも一通り読みましたが、どちらかというとルパンよりにいきました。
創元推理文庫のリュパンシリーズ、新潮文庫のルパンシリーズのほかに読んだのはアルセーヌ・ルパン(ボワロ&ナスルジャック)作のバルカンの火薬庫ウネルヴィル城館の秘密アルセーヌ・ルパンの第二の顔とこれだけ文庫本では手に入らなかったルパン最後の事件
ボアロ&ナルスジャックの方はそれほど期待していなかったこともあり、これはこれで楽しめました。
最後の事件の方はせっかく訳されているんだから読んでおいて損はないという感じ(^^;)。これ以外にも未訳の作品が幾つかあるようですが、まあそれを読むためにフランス語を勉強しようとは思わなかった高校時代でした。

投稿者 idic : 12:42 | コメント (0)

2007年04月08日

R.A.ハイライン

ルパンからルブランのルパン以外の作品、デュマとおきまり(?)のコースをたどった後は、創元推理文庫から本屋でお隣に並んでいることの多かった早川ミステリあたりを適当に濫読。
ミステリはやはりアガサ・クリスティが一番印象に残っています。当時ハヤカワミステリ文庫にラインアップされていた分はすべて網羅したと思います。ドラマ化や映画化された作品はテレビで目に付けば見てましたが、そのあたり止まりでした。
そして高校時代に一番はまったのがSFです。アシモフ、A.C.クラーク、R.A.ハイライン、J.P.ホーガンあたりが今でも記憶に残っている名前ですが、なんといってもハイラインでした。それも夏への扉ではなく月は無慈悲な夜の女王悪徳なんかこわくないが好きでした。
どんな安直なスペースオペラであってもそこに本の少しでも未来への思索がある限り、どんな偉大な歴史小説にも勝ると言い切るハイラインが好きでした。

投稿者 idic : 11:54 | コメント (0)

2007年04月09日

ペリー・ローダン

高校時代は一応受験生ということで源氏物語など受験に役立ちそうなもの(^^;)を意識して読んでましたが、大学に入ると精神的にも金銭的も余裕ができ、濫読に拍車がかかります。
E.E.スミス、ハミルトン、バローズ、ハガード等エンタメ系の大御所を読んだのも意外と大学に入ってからだったと思います。そんな中初めておたく的なはまり方をしたのがペリー・ローダンでした。第1巻目の「大宇宙の後継者」を買った時はこれほどの長編小説とは知らず、3巻目くらいで本屋の棚に数段ズラーと並んでいる本がすべて同じシリーズだと気づき怒りを覚えたものでした。これを全部買えというのか!?って感じでしたが、半年もたたないうちに読み尽くし新刊を待ちわびる状態に(^^;)。
何が良かったのか今思えば不思議なほどだけど、荒唐無稽だろうがご都合主義だろうが面白いところだけ楽しめるだけの余裕ができたこと、そして何よりいつまでも終わらないことでしょうか。
短編よりも長編が好きですが、どんな面白いシリーズにも必ず終わりがありますが、ペリー・ローダだけは読み尽くす心配がないでしょう。不老不死という荒業によって主人公たちがいつまでも老いないのもいいですね(^^;)。
第2外国語はフランス語選択済みだったのですが、ローダンのお陰でドイツ語教材セットを購入し、ドイツ語の勉強を始めました。現在挫折中ですが「老後の楽しみ」という気持ちは今でも変わりません。

投稿者 idic : 21:57 | コメント (0)

2007年04月10日

スタートレック

スタートレックを読むきっかけはペリーローダンの解説で「ドイツ版スタートレック」というような表現があったからで、翻訳済みローダンを読みつくし何か同じような面白いシリーズは無いかと物色中だった私は飛びつきました。ジェイムス・ブリッシュのノベライズシリーズをはじめとする翻訳されていた作品はさっくり読破し、原書が英語でローダンよりはハードルが低いこともありペーパーバックに初めて手を出しますが、3分の1も読み進めないうちに翻訳が出る、ということを2度ほど経験、最初から翻訳待ちに切り替え(^^;)。
この頃はまだペリーローダン>スタートレックでした。ローダンが巨大叙事詩であったのに対し、スタートレックは単発ドラマの寄せ集め的な印象であったためです。
ローダンとスタートレックの位置が逆転するのは、ファーストミッション、栄光の旅路からでした。エンタープライズの艦長となったばかりのカークがスポックやスコッティとのギクシャクとした関係の中、初めて指揮を取る様を描いたファースト・ミッション、5年間の航海を終えた後の地上勤務での期間に起こった事件を扱った栄光の旅路のお陰で今まで点であったストーリィが一本の線で繋がりました。栄光の旅路からTMPで再びエンタープライズ号のセンターシートに収まるまでのカーク提督時代を扱った作品はもう3作(A Flag Full of StarsTraitor WindsRecovery)あり、まとめてLost Years Sagaと呼ばれています。

投稿者 idic : 12:56 | コメント (0)

2007年04月11日

ローマ帝国衰亡史

これをペリー・ローダンやスタートレックと同列に置いていいのか、とも思いますがまあ熱中しているときの状態は似たようなものなので(^^;)。
ローマ帝国衰亡史と言えばギボンが有名ですが、ギボンの衰亡史は4巻まで買って挫折中。はまったきっかけは世界の7不思議という本に取り上げられていたパルミラのゼノビア。シリアの隊商都市の女王だったゼノビアがローマの三十人僭帝の一人というところから入り、五賢帝の時代から始まるローマの衰亡の歴史にどっぷりと入り込みます。高校時代どうしても覚えられなかった五賢帝の名前もいつの間にかそれぞれの性格らしきものととともに頭に入りました。買った本の冊数ではペリー・ローダンにはとてもかないませんが、なにせ専門書なので1冊が高い。費やしたお金と時間はかなりのものです。
The Oxford Classical Dictionaryなんか買ってLOEB CLASSICAL LIBRARYから7冊ほど(Scriptores Historiae Augustae I~III、Dio Cassius: Roman History Books IIIIVHerodian III)読破しました。訳を書きとめたノートはミミズがはったような感じで今では原文読んだ方が分かりやすいくらいですが(^^;)、このお陰でいつの間にか英文を読むのが苦痛でなくなってました。
エネルギーが有り余っていた時にいいものに出会ったかなと思っています。

投稿者 idic : 22:25 | コメント (0)

2007年04月12日

スタートレック熱再燃

今みたいにネットで洋書が簡単に手に入らなかった当時、ローマ帝国衰亡史にのめりこんだお陰で洋書売り場をうろつくようになります。そんなある日売り場の目に着きやすい場所に置かれていたスポックの顔が目に飛び込んできました。Unificationでした。しばらくスタートレックから離れていた時期でもあり懐かしさでパラパラめくると、なんと読めるではありませんか! 英語は辞書を手元におきながら苦労しつつ読むものと思っていたのにスタートレックくらいならストーリィが終える程度になっていたのでした。さっそく買って帰り読みましたがさすがに今度は翻訳(新宇宙大作戦―ヴァルカン大使スポック)が出る前に読み終えることができました。ちょうど前後して栄光の旅路が出たこともありスタートレック熱が再燃。
その後インターネットの始まりとともにまずこのサイトを立ち上げ。そういやVRMLを使ってバーチャルエンタープライズ号など作成したこともありました(そのためにわざわざテクニカルマニュアルを購入)。スタートレック関係のメーリングリストにいくつも参加。これもネットで知り合った丹羽さんつながりでトリブルでトラブル究極のゲーム の下訳に参加!という思いもかけない展開に。色んなものにのめりこみましたが趣味がお金に変わったのはこれが最初で最後かな(^^;)。

投稿者 idic : 22:02 | コメント (0)

2007年04月13日

ホーンブロワー

ホーンブロワーシリーズを読んだきっかけはカーク艦長のモデルがホーンブロワーだと言われているためで、こちらにもずっぷりはまりました。どれも読み返すと止まらなくなるほど好きですが一つ選べといわれたら決戦バルト海でしょうか。新聞連載小説で初めて主人公に不倫をさせ物議をかもしたといわれるシーンはそれと全然気がつきませんでした。光源氏が須磨にとばされたのは紫上とやっちゃったことがばれたからと聞いた時もうっそー!という感じでしたが(^^;)。自分では結構行間が読める方だと思っていたのですが、実はからっきし駄目だと思い知らされました。
ハヤカワ文庫以外にホレーショ・ホーンブロワーの生涯とその時代も読みましたが、なんかちょっと夢から無理やり起こされた気がします。パーキンソン先生の情熱は尊敬いたしますが。同じはまるならここまではまれば素晴らしいことです。しかし「蛇足だ!」と叫びたくなってしまいます(^^;)。

投稿者 idic : 22:37 | コメント (0)

2007年04月18日

ダーク・ピット

正直ダーク・ピットは超人過ぎて人間的魅力がないというか、これならまだ暗い過去を持つバットマンの方がましというか惹かれます。じゃあ何が引き続きシリーズを読ませる力となっているのかというと、毎回繰り出される壮大な落ち(^^;)と言いましょうか、あっと驚く新事実が明らかになる、ところでしょうか。
J.P.ホーガンの星を継ぐものを読んだ時はその発想のすばらしさにうなったものでしたが、その小ぶりな(まあ宇宙に比べ地球上の話なので)話が毎回繰り返され、今度は何を持ってくるんだろう、という期待感を抱かせてくれます。主人公がピット、ジョルディーノからピットの息子と娘に移っても気にならないのもそのせいでしょう。
初めて読んだのは古代ローマ船の航跡をたどれでローマ帝国衰亡史からの流れでしたが、その面白さにたちまち夢中になります。まだインターネットがなかった時代、大学の学術情報ネットワーク経由でアメリカの国会図書館に入り、CLIVE CUSSLERで検索、未訳の新刊が出ていることを確認メモ、出張の先生にお土産としておねだりして買ってきてもらったら、50ドル以上するハードカバーで恐縮しまくったこともありました。しかもそれが忍者スーツを着た殺し屋が出てくる日本を舞台にした作品で、重くて持ち歩けないのもあいまって全部読みきらないうちに翻訳が出るし。この作品でちょこっとテンション落ちましたが今でも新刊でればちゃんと買ってます。
そういえば文献検索頼まれるたびにSTAR TREKなんかも試したこともあったなぁ(^^;)。もう時効だと思うほど昔の話です。

投稿者 idic : 21:50 | コメント (0)

2007年04月19日

三国志

「ペルシャ以西にしか興味がない」と言い切っている私ですが、これだけはなぜか例外です。興味がないから手を出してないだけで読めば案外項羽と劉邦や史記とかはまったりするかも。
吉川英治、柴田錬三郎、陳 舜臣、横山 光輝(古本あさったものの3分の1ほどで挫折)等を読んだものの一番面白かったのはやはり羅漢中の三国志演義でしょうか。
物語の主人公としての諸葛孔明は確かに面白いのですが、現実の孔明は出師の表など読む限りあまり面白みのない人だろうなと(^^;)。これを読んで泣かないのは人間じゃないといわれたそうですが、時代が違いますから(言い切っていいのか?)。
小説化するより演義のままでストーリィの面白さに徹してもらった方がのりやすいです。

投稿者 idic : 22:50 | コメント (0)