ワインセラー



ケランヌ・オー・クスティアス

通常ロゼワインは赤ワイン同様黒ブドウから造られます。 赤ワインの場合はブドウの皮に含まれている色素がしっかりと果汁に濃い色調とタンニン分を与えるまで果汁と皮を発酵期間中浸したまま置いておかれますが、ロゼワインの場合は綺麗なロゼ色が付いた時点で果汁と皮を分離させ、その後は果汁のみを発酵させます。そのためロゼワインは赤ワイン程の渋みを持たず、されど白ワインよりはしっかりとした味わいと飲み応えを持った、白ワインと赤ワインの異なった要素を上手く併せ持ったワインとなります。そんなロゼワインの中でも最もクオリティの高いのがこのタヴェル・ロゼで、
ローヌ河を挟んでアヴィニヨンの対岸に位置するタヴェル村でグルナッシュ種を主体にシラー種、サンソー種等とのブレンドで造られるワインはフレッシュな果実味とロゼワインとは思えないようなしっかりとした飲み応えと十分な旨味を持ったワインで、中でもタヴェルを代表する最高の造り手であるこのモルドレが造るタヴェル・ロゼは最高峰のロゼ・ワインとしてフランス国内でも数多くの有名レストランのワインリストにオンリストされています。
また、このロゼワインのもう一つの優れた特徴は非常に幅広い料理と合わせることが出来ることです。
パエリヤやブイヤベース、海の幸のスパゲッティ等は勿論、鶏肉を使った料理や豚肉料理ともとても良く合うばかりでなく、中華料理との相性も抜群で、少し辛めの料理や香辛料を効かした料理をはじめ、甘酸っぱさのある料理等ともバッチリの相性で、フランスではほとんどの中華料理店でタヴェルロゼのような辛口のロゼワインをオンリストしています。
赤ワインの場合冷やしすぎると渋みを強く感じすぎてしまい、ともすると飲みにくい感じになってしまいますが、ロゼワインには赤ワイン程のタンニン分は含まれておりませんので白ワインに近い位に冷やして飲むことが出来、それでいて赤ワインに近い位の飲み応えを持っていますのでお花見のお供等にもピッタリのワインではないでしょうか。