ワインセラー




(写真左側)

 一般的に発泡性のワインの事をシャンパンと呼ぶことが多いですが、本来シャンパン(正しくはシャンパーニュ)という名称はフランスのシャンパーニュ地方においてシャンパーニュ方式と呼ばれる瓶内二次発酵方式で造られた発泡性のワインにのみ使用できる名称なのです。 少し専門的な話になりますが、ブドウは酵母菌の働きによる発酵によってワインになるのですが、その発酵の中には第一次発酵と呼ばれるアルコール発酵と第二次発酵と呼ばれるマロラクティック発酵があり、ほとんどのワインはこの二度の発酵を経てブドウからワインへと移り変わります。 この二度の発酵の際にはいずれも炭酸ガスが発生するのですが、シャンパンはこの二度目の発酵を瓶の中で行い、その為に発生したガスはワインに溶け込んでワインの中に閉じ込められる形になります。 このようにして第二次発酵を瓶の中で行って造る製法の事をシャンパーニュ方式と言い、シャンパーニュ地方以外でもこのシャンパーニュ方式で造られているスパークリングワイン(発泡性ワイン)は多数あるのですが、それらはシャンパーニュとは名乗る事が出来ず、フランスの他の地方で造られるものはクレマンと呼ばれ、イタリアのものはスプマンテ、スペインのものはカヴァ、ドイツのものはゼクトと呼ばれます。
今回のこのシャンパーニュはそのシャンパーニュ方式でシャンパーニュ地方で造られた正真正銘のシャンパーニュで、2003年のロンドンでのインターナショナル・ワインチャレンジでグレート・スパークリング・ワイン・オヴ・ザ・イヤーを獲得した、とてもコストパーフォーマンスに優れたシャンパーニュで清涼感溢れるキリッとした味わいと十分なコクと飲み応えを持ち、食前酒として、またお寿司や天ぷら等の和食や生ハムメロンや生ハムイチジク、スモークサーモン等のオードブル等との相性もピッタリです。


(写真右側)

イタリアで造られるスパークリングワインのことをスプマンテと言いますが、そのスプマンテの中でも最高峰のスプマンテと言われるのが北イタリアのロンバルディア州、ミラノ近郊で造られるフランチャコルタです。勿論きちんと瓶内で二次発酵させるシャンパーニュ方式で造られ、瓶内での熟成期間もシャンパーニュ地方でシャンパーニュとして製造する為に定められた最低瓶内熟成期間である15ヶ月の倍以上に当る3年間と言う長期間に渡って瓶内熟成をさせられています。この瓶内で熟成させられる期間は第二次発酵やその後の熟成期間に生じる澱が瓶の中でワインと接触している為にこの澱の中に含まれる様々な成分がワインの味わいに複雑さと味わいの深みを与えてくれることになります。この澱は瓶内熟成期間終了時に瓶の口の部分に集められ、一時的にその部分を凍らせてから蓋をしていた栓を取り外して取り出されます。
このベラヴィスタのフランチャコルタはフランチャコルタの中でもさらにトップクラスの品質を誇り、日経新聞の何でもランキングでもスパークリングワイン特集の際に堂々の2位に選ばれています。
味わいは十分な飲み応えとコクを持ち、食前酒は勿論のことクリームやバターのソースを使った魚料理や、鳥肉類や豚肉をソテーしたり、グリルしたような料理ともとても良く合います。

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