ワインセラー



ポムロル1995

 ブルゴーニュと並んでフランスを代表するワインの産地であるボルドーはジロンド河を挟んで右岸と左岸に大別することが出来ます。シャトー・ラトゥールやシャトー・マルゴーをはじめとする著名なシャトーがあるメドック地区は左岸と呼ばれ、カベルネ・ソーヴィニヨン種を主体とするワインが造られるのに対して、シャトー・ペトリュスやシャトー・ル・パンをはじめとする右岸地区のワインはメルロ種を主体にして造られます。 その右岸地区の中でも特に人気が高いのが先程のシャトー・ペトリュスやシャトー・ル・パンのあるポムロル村のワインです。 しかしこのポムロル村のワインは人気が高い上に生産量がとても少ない為に価格が高いのが唯一の欠点なのですがその中で数少ないお手頃な価格でありながらしっかりとポムロルらしさを持った優等生ワインの一つがこのシャトー・ド・サルです。
ボルドーのワインは一般的に飲み頃になるまでにかなりの時間がかかりますが、メルロ種を主体にしたワインの方がカベルネ・ソーヴィニヨン種主体のワインよりもより早く楽しむことが出来るようになります。 このワインは95年と言うメルロ種の出来栄えがとても良かった年に造られ10年近い熟成を経てまさに飲み頃を迎えつつあるワインでポムロルらしいプラムやブラックチェリー等を想わせるような香りと滑らかで芳醇な味わいを持った本物の味わいのボルドーです。 こんなボルドーにはやっぱり仔羊のローストやビーフシューやビーフストロガノフ等がピッタリではないでしょうか?