■ |
今回の料理研究部には、なんと女子だけでなく
男子もいるということで、行く前から楽しみだった。
珍しいし、これぞ男の料理といった豪快料理をつくるのか
あるいは!繊細な味・盛り付け…などと職人技を見せてくれるのか!?
どんな男子だろう、想像してみた。
きっと、比較的大人しくて、将来料理人…
とまではいかなくても、家庭を持ったらマメに家で料理をつくってくれそうな。
顔は、土井勝先生!?風?
教室に入った。
私たちの「お願いしま〜〜す!」の声に、
教室奥に固まっていた一山が、ワサッと振り返った。
「――――――アレ?何か違う…おかしい…可笑しい!!」
女子はいいとしよう。
男子だよ…
エプロン姿が、似合ってない!
着せられてるようだでぇ!!
ブブブッ笑えるっ
まして、最初に想像した「比較的大人しくて…」も何も
全く大人しそうで無い!!
見かけだけでなく、見たまんまの激しい野郎どもだった。
「何で、入部したの!?」に
「食うためだけ―――っ!!」と。
「For only to eat!!」だと。
…放課後は大変お腹が減るそうで。
この日は、ちらし寿司をつくった。
つくってる合間の、男子のつまみ食いは、ばんちょ以上!
手つきだって怖い怖い!
女子は終始、押されっぱなしだった。
だからこそ、女の子の良さが分かった。
細やかな気配り、手際の良さなど。
でも、高校生ともなると、特に男子は家庭科室へ足が遠ざかるもの。
それが、たとえ「食べるためだけ」とはいえ、気軽に家庭科室に立ち寄れるという環境があるのは、すごくいいと思った。
その上、料理をつくるその間に、自然とコミュニケーションが広がったり、技術を身に付けたり、新しい発見をしたり…。
今回も、また個性ある新しいクラブに出会えましたなっ!
|