これまでの対決の中で、これほど勝てるかもしれないチャンスがあっただろうか!!?
それなのに、そのチャンスをGetすることが出来なかったばんちょは、本当に
大馬鹿者じゃないのかっ!?
だって…入らないんだもんよ──っっ!!
対決は9ボールだった。
どちらが先に9番ボールをポケットに落とすことができるかってものなんだけど、
ばんちょは、9番以外順不同で狙うことが出来るハンデをもらった。
対決相手の堀口くんは、
TVカメラの前という、いつもと違う状況の中でのPlayにかなり緊張していた模様で、結構外してくれた。
でも、ばんちょはお遊戯レベルなもんだから、対決内容は正直、
「仲良し2人がビリヤードで遊ぶ」という状態だった。
上手な人は、次を読み手玉も自由に操るんすよね!?
ばんちょは、堀口君を困らせる為に手玉を縦横無尽に飛ばし、
その手玉は、見事彼のやりにくい場所で止まってくれた。
しかしそれは、計算していない作戦である… でも見事成功!!?
堀口君は、「やりにくい」という沼にどんどんはまっていった…
・ ・ ・ ・ ・
最後の9番ボール。
入れるまでに30分かかり、
何度ばんちょは
「チャンス到来!!!」
と叫んだことだろう。
時間がかかりすぎて、ばんちょも堀口くんもみ───んな、おかしな
ビリヤードハイになっていた…。
ばんちょはフラフラで、手玉を狙い球に当てることだけで精一杯。
ビリヤードというより、ゲートボールをやっているようだった。
う?これが堀口君の作戦なら…
恐・る・べ・し・ほ・り・ぐ・ち!!!
…なわけないな。
楽しく和気あいあいと!
彼らの雰囲気に、すっかり馴染んでいたばんちょでした。
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