2004年、上半期最後のクラブ番長。
ばんちょの心の奥底に、強くメラメラと燃えあがる想いがあった…。
「40勝して夏休みに入りたいんじゃ (―_―)!!」
現在39勝55敗…。
39勝と40勝じゃ全然違うでしょ?
「でも、55敗もしてるから一緒やろ」
と呟いたあなたぁぁっっ!!
そんなん言うたら…
グスン、身も蓋も無いでしょ───っ
とにかくね、絶対勝ちたかったのよ。
いつも以上に勝ちに行ったね…
けどね…
「弓道部」さ、行ったのは。
ちょっと教えてもらって、しゃっと出来るもんじゃ〜ない。
まして、斑鳩高校の弓道部は、奈良を代表する強さやし(+o+)
対決で勝てる確率…ハンデをもらっても…15%。
以前行った平城高校では、
的から10m位の近い位置で矢を放っても、
的には全く当たらなかった記憶がある…。
正規の位置からなんて、全くもって届かない!
かなりの力を要するし、
フォームも回数重ねる毎にボンロボロやったなぁ。
「弓をひいて矢を放つ」この単純な作業が単純ではない。
驚くほど奥が深いのだ!
これは身を持って分かっていた。
そもそも弓道初心者は、フォームを身に付けるまで、また筋力がつくまで弓を持つことが出来ず、ゴム弓で練習をする。
斑鳩高校の新入部員も平均3ヶ月は、ひたすらゴム弓練習。
ゴム弓で何度も練習し、体に覚え込ませ、ようやく弓を持てるようになるものなのだ!
もちろん、危険を伴うから、すぐに持たせられないということもあるのだろう。
※初心者ばんちょは、特別に弓を持たせてもらいますタ。
「今回もさっぱり駄目か!?あるいは少しは上達できるか?」
期待と不安が入り混じりながら、再び弓を持った。
顧問の其田先生が、丁寧に熱く手取り足取り教えてくださった!!
これがまた分かり易くて、やる気が沸く指導なのよぉ!
近い距離で挑戦し、何本か的に当たった!
…が、興奮するのも束の間…
先生が離れると、全く矢の飛び方がオカシクなり、指が痛くなったりもした。
「は?なんで???」
そして、先生の修正が入ると、また的に当たり始めるのだった。
原因は、手首や腕の角度、指の位置がホンの少し違う位の事…
その「ホンの少し」を侮ると命取りとなるわけだ!!
いやぁ〜弓道ってよく出来た競技だぁ。
その後も、なかなか自分のものに出来ないでいるばんちょだったが、しつこく練習させてもらった。
ここで諦めたら負ける…
ここで引いたらあかん…
炎天下、日陰にも入らず、部員全員が待っていてくれた。
先生も、やろうとしているばんちょを後押ししてくれた。
ばんちょがしつこく…
というより、みんなが集中して練習出来る状況にしてくれていたんだと、今思う。
おかげで40勝Get!!
この勝利は、嫌いな科目を頑張って、
通信簿が3から4に上がった喜びと充実感に似ていた…
そして、
いぇ〜〜い!夏休みだぜぃ!
って思ったあの時のように。
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