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手芸…
針と糸を持つのはボタン付けの時位で、私の家の手芸道具は買い足されることもなく、十数年中身が変わっていない。
学生時代の家庭科の授業。
料理は率先してやったものの、手芸の方は(情けないが)作品を作り上げた記憶がない。
最初の意気込みだけは良く(一応ばんちょはA型なんで)、きちっと作ろうと取りかかるものの、途中で飽きてくるとお喋りグループに加わってしまう。
そして、挙げ句の果てにはその先頭に立ち、作品を完成するに至らないというのが常だった。
教室の外に聞こえる賑やかな彼女達の声を聞いて、ふと当時の自分を思い出した。
あの中に、あの頃のばんちょのような子がいるんじゃないかと…。
いや、それは、怖い怖い…。
こちらのクラブでは校外活動が活発である。(もちろん料理・手芸部だけに両分野とも)
三輪そうめん山本「麺ゆう館」で、手延べそうめん体験をしたり、
奈良教育大学へ行き、繊維の勉強をした後、それを使ってポーチを作ったりしている。
また、今後の目標としては、藍種から育てた藍で、藍染めをしたいと考えているそう。
楽しそうでしょう!?
こんな家庭科の授業だったら、ばんちょはもっと頑張ったはず…?
通知表の成績が「3」てことはなかっただろう。
実は、自分の中学時代と彼女達を比べながら、わたしゃ情けない中学生だったなと、正直へこんでいた。
でも、縫い物対決で、はっきりと格差をつけて勝ったばんちょは、
勝った喜び以上に、「それなりに、やっぱりばんちょも成長してたんだ〜」と、
大人って所を見せられた感じで、嬉しかったわぁぁぁ。
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